本
アルサラスの贖罪〈1〉黒猫の家 (ハヤカワ文庫FT)作者: デイヴィッドエディングス,リーエディングス,David Eddings,Leigh Eddings,宇佐川晶子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2009/09/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 15回この商品を含むブログ (16件…
それにあのころの日本文学では、文字は泪で書いたり、血で書いたりするものと思はれてゐた。 今でもひょつとするとさうかもしれないけれど。でも、本当のことを言ふと、文学は言葉で作るものなんです。 「ゴシップ的日本語論」 丸谷才一 丸谷才一さん(83)…
「発売当初は見送ってたけど結構評判がいい、けどそれを聞いても手を出すまでには至らなかった」 みたいな非常に微妙な本が安価で手に入ったりする場所なのです。 けどたまに「この黒白キューピッド*1を売ったのは誰だぁぁ!!」とか「この浜崎版.hack//G.U.…
時代はフランス革命前後。舞台はパリから離れた小さな村で主人公はそこの領主。内容は彼の半生。2ページ見ただけでこれは面白いと感じたので読んでみた。 早くに父親を亡くして厳格な母親に育てられてその母親も彼が10かそこらの時に死んでしまって独りにな…
確かにこの物語においてこれ以上に相応しい結末があるとは思えないし 結末の前に作者はあらかじめ警告しておいてくれてるし伏線だって実はきっちりと張られているし この後に希望が続くことが暗示されてもいるのだけれどそれでもやっぱり「なぜ殺したー!?…
4年も前にこんなイカれた事やってたとは。作家生活20年、全てこのネタのための前フリですか 考えたよなぁ。最初にこれやっとけばいくらキャラを殺しても「なぜ殺したーっ!?」って文句が通用しなくなる 「もう俺死んでますからwwwwサーセンwwww」 キャ…
押井守が自宅で何となく見たケーブルテレビの映画についてうろ覚えで語る本。 紹介されてるのは25本くらい。それぞれの頭についてる挿絵の墨絵が桜玉吉っぽいなあと思ってたら 何枚目かの絵に「玉吉」って書いてあって吹いた。どういう繋がりで話が行ったん…
電撃屋.com 偶然凄いものを見つけてしまった。クロちゃん関係以外の仕事を見たいなあ。
イエルサレム巡礼は、なにもキリスト教徒にかぎったわけではないこと、古代でも同じであった。また、スーベニールを 欲しがる気持では、ユダヤ教徒とて変りはない。ユダヤ教徒用には、十字架を例の七本の燭台に換えれば、立派にそれで 通用したのである。だ…
初めて行った図書館で偶然見つけて「ああ、これが元ネタか」とか「ラスコールじゃ! ラスコール=オセロ(11歳ver.)の仕業じゃ!」とか思いつつその場で読んだ。 時間の狂った世界で音楽家の主人公がバード技能をフル活用して頑張る話。クライマックスが音…
画像 100均で似たようなの見かけたんだけど、なかなか使いやすそうだった。普通サイズの文庫本なら1袋で15冊は入る。 ラノベが本棚から溢れて床に積んでます、もしくはダンボールに積めてます、って人にはちょうど良いんじゃないかと。少なくとも埃からは守…
日本人は茶に対して尊敬の念をもって、常に「お茶」と敬称をつけて呼んでいる。盲点というか何というか。「お米」とか「お水」もそうですな。
また妙な本を書く新人が現れた。 時間軸がバラバラになった世界。分断されたそれぞれのエリアで人々を導くのは 自然現象と合一し、演算力で過去を改変できるほどに進歩した巨大知性体群。 人類と巨大知性体、共通の目的は世界を元に戻すこと。デタラメな方向…
ベルマー・ショッピングセンター。 単なる店舗の集合体ではなく、カフェ・オフィス・住宅など、町並みを広大なスペース内に作ってしまう。 全米に250店舗を展開予定。全て私有地なのでスケボーやつば吐きは禁止。 シンガポールにファミリー向けのカジノが建…
舞台は古代中国。親の財産で一生食うに困らないから、とぶらぶら生活していた青年がある日父親から 「近所の山に仙人が住み着いたから礼物持ってって不老長寿の秘訣でも聞いて来てくれ」と頼まれて出かけて行くも そこで会ったのはどう見ても十代半ばの少女…
天然女子学生とその娘に惚れた主人公が京大近辺を舞台にドタバタする話。 デビュー作の太陽の塔といい、四畳半神話体系といい、フィクション交えた面白おかしい学生生活描写において この人は頭一つ抜きんでているかと。ってか、どの作品も世界観繋がってる…
マルセル・プルースト、シェイクスピア、ホメロス、ヴェルギリウス、ジョン・キーツ、etc……。 なんという趣味全開。好きな物を全部詰め込んでなお破綻せず面白い話を作れるという事実。 というかハイペリオンの時はジョン・キーツだけだったのですけど、あれ…
孔明という一個人だけでなく全体がおかしい。 仮にも三国志を題材にしていてどうして「デビルマン」なんて単語が混じるのか。
ここから。 来週以降に備えて実物も。 なんだか凄く「わかってる」感じがしますね。
荒山徹が朝鮮+柳生ならこの人は西洋+和漢書。 舞台は1930年のベルリンと戦国時代の日本。 近代パートでは研究者2人が信長について在ること無いこと京極チックに語り合う内容を真に受けたナチスドイツが暗躍し、 戦国パートでは桶狭間→長篠→本能寺という日…
と学会の会長である山本弘のお兄さんがその経歴を活かして自ら執筆したトンデモ本。 いちおう体裁は長編SF小説ながら、その内容はUFOや超能力など世界中の超常現象を傍証として盛り込んだ神の実在証明。 驚くべきことにこの本、あらゆるトンデモに対して合理…
生涯に500冊以上の本を著したかの知識の鬼、アシモフ先生が 人類の有形無形の発見を年代順に解説付きで羅列した本。 シヴィライゼーションについてる技術やユニットの説明文と似たようなもの。ただし分量が段違い。 あれを嬉々として読める人間なら手出しと…
筒井康隆は「あと味が悪い」などといった選評の繰り返しについに怒った。 「もういらない。ただ、私を酷評した選考委員には恨みがある。小説の中で殺す」 と物騒なことをいい、その通りに「大いなる助走」を書いた。 図書館で借りた「大いなる助走」の表紙裏…
題名の通り、犯人が五つの時計をいじってアリバイ工作する短編なのだけど、 五つ目、出前をとったソバ屋の時計のずらし方に驚愕した。よくこんな事思いつくなこの人。
デビュー作の「太陽の塔」で見せた面白おかしい京大生の実生活に 実験的なギミックを加えて書かれた連作中篇。 良質のAVGを読んでいるかのような一冊だったのですよ。
風景、建物、地理、そこに生きる人々、当時の歴史的事実などを一級の筆力で組み合わせる事によって 紙の上に19世紀のニューヨークを完全再現してしまったミステリー。 事件の構造やら背景やらがアメリカ社会に深く関わってるのでニューヨークの描写がやたら…
とある一家の20年間を描いた小説。 ずっと家出中の母親を筆頭に客観的にはちょっと問題のある面々ばかりなんだけど それでも家族としてお互いの事を思いやっているというほどベタベタした関係でもなく とどのつまり家族というのはずっと家族なんだなあ、とい…
古い家を管理することになった物書きが主人公の掌編集。おいしい話だと思ってたら 友人の幽霊が遊びに来たり庭の木に惚れられたり道を歩いてたらカワウソが釣りしてたり。 それでも隣の家のおばさんは「よくあることです」 原稿取りに来る編集者も「一般常識…
アメリカのネットクイズ番組「ゴールドラッシュ」 毎週新しい問題がサイトに掲載され、参加者はヒントを求めて協賛企業のホームページを見て回る。 上位者はニューヨークやアトランタに招待され、10万ドルを懸けて戦う。決勝ラウンドでは100万ドル。 問題が…
突拍子の無いアイデアを膨らませて形にするタイプのSF短編集。 「熊が火を発見しました」 「ATMが意志を持ちました」 「イギリスが漂流を始めました」 「小説家が山ほど引っ越して来ました」 「地球と月が一点で繋がりました」 「蛾を飛ばしてハリケーンを止…