超執刀カドゥケウス 〜月森孝介極秘超失踪ファイル〜 第二幕

  • 日本カドゥケウス本部にスカウトされた月森先生。来て早々キリアキの焼却術式を3分で終わらせて休憩室でコーヒーを淹れていると、大学の同期の佐倉先生が電話で薬剤の発注をしているのを聞いて「あれ、医者がやるのっておかしくね?」と疑問を持った。
    • 翌日、手術3件を12分で終わらせてからリサーチ開始。麻酔医の明神先生や研究室の新垣先生、院内の看護師さん達にあれこれ話を聞いてみる。
    • 「デフテラっていうギルスに感染した妹がいるらしいわ」 「その薬物って患者に打ったら死ぬんじゃね?」 「安楽死を専門にする医者がいるって噂ですよ?」
    • 超あからさまなフラグが見えたのでアンジュに妹のカルテを持ってきてもらう事にする。
      • 「デフテラは2匹1組のギルスでそれぞれ別々の毒素を撒き散らしますが、誘導して重ね合わせればその隙にドレーンで吸えるかもしれません」 「割と楽そうだから僕やっていい?」 「前例無いですよ?」 「嫌なフラグ立ってるんだよね」
      • そうこう話していると妹の容態が急変したとの連絡が入った。手術準備をして駆けつけた月森先生に詰め寄る佐倉先生。「止めろ月森! これ以上妹を苦しめる訳には」「おいィ? お前の妹が『生きたくない』って一言でも言ったんですかねぇ?」
      • 2分後、手術室から出てB評価だけど成功しましたって報告すると「……嬉しいけどこのゲームの時間設定おかしくね?」 「1秒で縫合しろ! とかよく言われる」 「まあ、ギルスだからな」 「ギルスは仕方ないですよね」と一件落着した。もう二度と安楽死はしませんって確約も取り付けた。
    • 数日後、デフテラを2分で処理したって報告を聞いた国際カドゥケウス会議から是非学会で手術の記録とか発表して欲しいって依頼が来た。ちょうど暇だった麻酔医の明神先生と出かけて行ってたどたどしい英語で「小さい腫瘍はヒールゼリー→レーザーの順で処理した方が早いです」 「閉創後のテープはゼリー塗らなくても貼れます」 「一人でも死なせたら超失踪する覚悟で」とかスピーチする月森先生。
    • するといきなり会場の出入り口が閉鎖されて医療テロが発生した。せっかくなので発生した患者を3分で超執刀すると会場から「ダクタァツキモウゥリ! スゴイ!」と大歓声が巻き起こり、米国カドゥケウスのルイス長官から「これからデルフォイの研究室を捜索するので是非来て欲しい。あ、デルフォイってのは一連の医療テロ起こしてる組織の名前です」ってオファーが来た。
      • 海外派遣とか正直ダルいなあと思ったけど、キリアキの摘出手術とかもっと神経使ってダルいので承知する月森先生。行きの飛行機で「お客様の中にお医者様は!」と定番イベントを通過してアフリカに到着。デルフォイは現地の村人を騙して危険な人体実験とかしていたらしい。護衛の軍人に付き添われてジープで研究室まで護送される2人。
      • 「そういや何でアンジュいるの?」 「ギルス執刀の経験豊富な看護師は少ないとかで、国際カドゥケウスから2人分のチケットが」 「助かった、万一の時にルイス長官が手術助手とか終わったと思ったよ」 「それに月森先生、手術以外は頼りないですからね。すぐ超失踪しますし」頼まれた土産物のリストをチェックしながら呟くアンジュ。
      • 研究室は実験失敗か何かで放棄されていたが、調べてみると未知のギルスの名前や習性の書かれたファイルが見つかったのでさっさと帰ろうとすると生き残りの人が出てきて発作で倒れた。
      • 「まあ手術抜きで終わるはずないと思ってた(予知夢)」 「資料によると、ギルスの名前は火曜日という意味のテタルティで、摘出時の処置を間違えると無限に増えていく。時間経過で増えるという情報もあるが、それは嘘なので落ち着いて処理すれば良いそうです」
      • 「誰の記録か知らないけど親切だね」って言ってみると「もしかしてこの筆跡は……」とアンジュが暗い顔になったので見なかった事にして1回超失踪しながら3分30秒で摘出を終える月森先生。
      • 「あれがドクター・ツキモリの超失踪……私の目に狂いは無かった」山狩りに参加した軍人さんに時間外手当を支払いながら感心するルイス長官。「じゃあ報酬はスイス銀行の口座に」 「ありませんから」
      • こうしてカドゥケウスのギルス対策は一歩進展したが、まだ倒したのは日曜日〜火曜日に過ぎない。真の脅威はこれから始まるのである。