超執刀カドゥケウス 〜月森孝介極秘超失踪ファイル〜

  • 北崎病院で新米医師としてガラス片の摘出とか腫瘍の摘出とかやってた月森先生26歳の元にある日利根川アンジュ21歳がやってきた。ドイツ系ハーフで国際ライセンスとか持ってるエリート看護師である。
    • 「当分は月森先生とペアだからよろしく」って北崎院長に紹介されて「きた! 金髪看護師きた!」 「メインヒロインきた! これで勝つる!」 「助かった。34歳が手術助手とか終わったと思ったよ」と指導医の沓掛先生と大歓迎状態だった挙句に2人揃って前任の古村看護師とラブライナ先生に連行されていく相方を見て一抹の不安を覚える利根川アンジュ21歳。説明書に「登場当時は主人公を馬鹿にしていたが」って書いてあったのを言い訳に、とりあえず当分は見下しムーブで接しようと思った。
    • そうして喉のポリープ手術とか炎症の治療とかをやりつつ数日後。立ち絵が1枚しか無い非番の月森先生が手術着で街をうろついて「よう薬局の兄ちゃん!」とか声を掛けられていると目の前で大きな交通事故が起こって救急車が何台も北崎病院に向かって行った。
    • 慌てて駆けつけると医師が足りず手術台の患者を前にアンジュが半泣きになっていたので絶対助けてみせる系の台詞で励まして速攻でヒールゼリー→心臓マッサージ→切開してガラス片摘出縫合のコンボを決めるが心臓にデカい破片が多すぎてどう考えても間に合わない。
      • 「死ぬなあああああ!!!」と思わず叫ぶ月森先生。すると突如時間が引き伸ばされ、通常の3〜4倍の速度で手が動いて患者は助かった。「あなたは……もしかしたら凄い医師なのかもしれない」と息を呑んで呟くアンジュ。ふと気付くと月森先生の持ってたメスの持ち手の穴に「疾」の文字が浮かんでいた。
      • 「これが、モナドの力……」ってシュルクっ面で感動してる月森先生に「超執刀っつてんだろ!」とアンジュがマジ切れ顔で叫んで月森先生がジャンピング土下座を決めたところで第一章終了。
  • 翌日、話を聞いた指導医の沓掛先生が「それは超執刀かもしれないな。驚異的な集中力によって可能となる技だ」って言った。「ほらやっぱり超執刀じゃないですか」とアンジュが勝ち誇るのを尻目にドレーンやメスに嵌めるジェムを吟味する月森先生。
    • 「実は北崎院長も超執刀を使えたんだが……」 「どうして今は事務仕事だけを?」 「ああ、1年前に大剣の渓谷で」と言いかけた所で超笑顔のアンジュを見て慌てて首を振る沓掛先生。
    • その後難関の動脈瘤で患者のバイタルを0にした月森先生が2.3回超失踪したりしたが、その度にベッドから飛び起きて「何だ夢か」と言い張る演出で何とかクリア。
    • 「これってバイタル注射する専属医師がいれば楽勝なんじゃがあああああ!!」 「それ以上いけない」とアンジュのアームロックを北崎院長が止めていると自殺志願者の患者が運ばれてきた。
    • 事前に謎の予告状が送られており、これは一連の医療テロの一環らしい。とりあえず治療するも生きたくないと繰り返す女子中学生14歳に月森先生が医療物っぽく生きる事の大切さを辛抱強く伝えて良い雰囲気になっている所で突如容態が急変した。「緊急オペを開始する!」
      • 病状は内臓に原因不明の裂傷ができるというもの。地道に縫合治療を繰り返しているとエコーに謎の生物が映ったのでメスで切り開いて取り出すといきなりそこら中を切り刻み始めた。
      • 「こいつ、笑っている……? 焼け! 月森!」自走砲で体当たりを掛ける沓掛先生。その一瞬の隙に「開け! モナドよ!」って叫びかけた所で「その流れだと沓掛先生死にますよね?」と超笑顔のアンジュにレーザーを手渡されてしょんぼりヒールゼリー塗りながら焼却作業を行う月森先生。
      • 数日後、「手術終わったけどあれ何だろうねー」って沓掛先生とジェムクラフトしながら話していると北崎院長から呼び出しが掛かった。行ってみると謎の生物はギルスっていう新型寄生虫で医療テロ組織によって作られた事が明らかになった。今回処理した奴は予告状の文面を元にギリシャ語で日曜日を示すキリアキと命名された。
      • ギルスに対処できる医師はとても少なく、話を聞いた専門医療機関カドゥケウスが月森先生をスカウトしたがっているという事だった。「行く行かないは君の自由だ。ここで日々患者を診るのも君に合っていると思うが」 「けどタイトルにもなってますし」 「ですよねーww」という流れで月森先生が医療の進歩の為にカドゥケウス行きを決めた所で第二章終了。