アルサラスの贖罪 〜黒猫の家〜 ディヴィッド&リー・エディングス ハヤカワ文庫



アルサラスの贖罪〈1〉黒猫の家 (ハヤカワ文庫FT)

アルサラスの贖罪〈1〉黒猫の家 (ハヤカワ文庫FT)


世界の果てで盗人は長い長い物語の扉を開ける――



帯のテキストからして内容が面白いことは確定的に明らかなのだけど、
表紙にも注目して欲しい。この主人公をどこかで見た事はないだろうか。(拡大版


自分は途中まで読んだあたりで気が付いた。
頬のあたりに見覚えがある。盗賊で、この顔で、この表情で。


何となくだが、ウッド・チャックに見えるのだ。
ググって見た実際のウッドはもっとチンピラっ面をしていたが、
自分の中ではこの男がウッドに見えて仕方がない。


そしてウッド似のこの主人公が、投獄される事も肉体を奪われる事もなく、
仲間と共に世界を脅かす陰謀に挑む姿を見ていると、妙に嬉しくなってしまうのだ。


というわけでロードス7巻を読んで「ウッドかわいそうです」と一瞬でも思った人は読んでみるといいかもしれない。
10年以上前に心に刺さった自分でも気付かないほど小さな棘が抜けるかもしれない。
そうでなくとも定価分の価値はある本だから。