スマブラX アシュリーのテーマ 日本語版と英語版



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アシュリーのテーマは日本版と英語版で歌詞の内容がほぼ全く違っていて、ぶっちゃけアシュリーというキャラ自体に
日本と海外では大きな違いがあるらしい。両者のバックコーラスを比べてみるとその違いがわかりやすい。


ジャパニーズ・アシュリーのバックコーラスは
「世界一 皆の人気者」 「ひと目見れば誰もが振り向く」 「アシュリー様の魔法は最高!」
と終始アシュリーを讃美する内容で、アシュリーの方も「当たり前アシュリーだもん」とノリノリで相槌を打っているあたりに
彼らの絆の深さがうかがい知れる。彼らは結構な頻度で夜中にパーティを開いてもいるらしい。
けれどアシュリーは歌の最後で「夜空の海 幾多の星 いつも一人きり」 「皆と仲良くしたいの どうしたらいいの」と呟く。
持ち上げてくれる仲間がいるのに「皆と仲良くしたいの」は一見矛盾しているが、彼らがアシュリーを褒め称えるだけの使い魔やしもべのような存在で
対等に付き合える普通の人たちともっと仲良くなりたい、と考えれば意味が通じる。日本版のアシュリーはそんなキャラクターだとさワリオをやっていない自分は解釈した。


対してメリケン・アシュリーの方はもう少しワイルドな性格である。バックコーラスを聞けば一目瞭然。
「黒魔術を知っていて怪しげな薬を作る」 「無邪気な態度に騙されるな」 「髪をとかした事もなければお人形遊びもしない」 「気をつけろ。彼女はあなたに呪文をかける」
どのコメントからも魔女に対する隔意と恐怖が明らか。「お化け屋敷に住んでいるあの子は誰?」と最初にあるから歌い手は近所の住民たちだとわかる。
アシュリーの方もこれに負けじと女の子らしくないと言われれば"Who has time for girly things like that?"と反論したり
彼女に気をつけろと耳に挟めば"Everyone knows I'm the graetest Ashley!"と強がったりしている。イモリの目や子猫の唾といった魔法の触媒を集めたり
魔法で先生をスプーンに変えたりと、呪文を覚えるのが難しくて退屈だと言っていた日本版よりも西洋的な魔女としての側面がクローズアップされている。
けれども内心寂しがり屋なのはどっちのアシュリーも同じ。日本のアシュリーが仲良くしたいと歌っていたのと同じ個所で
「あなたは素敵 私たちきっと友達になれると思う 嫌だと言ったらわかってるわね?」と遠まわしな脅迫をやっている。寂しがり屋なのは同じでも
寝る前に星を眺めてどうしたらいいんだろうと呟くのが日本版で気に入った人間を魔法で脅して友達にするのが英語版。ここに性格の違いがはっきり見える。


同じゲームの同じキャラでゲーム内の役割やイベントもほぼ変わってないだろうに、テーマソングの内容からうかがえる性格が
日米でここまで違うというのはとても興味深い。魔女っ娘と魔女の違いというか、確かにあっちの人にデフォで「魔女っ娘」の概念を理解しろというのは酷だと思う。
小さい女の子の魔女と言えばあっちでは海外版アシュリーの方がわかりやすい自然なキャラになるわけで、日本人の自分の目にはそういうアレンジされた方のアシュリーが
ひどく斬新な存在として映った。なんというか、思ってたより海外やるじゃんというか、絵柄以外の面で海外属性は大きな可能性を秘めているのではないかと。
まぁこういうのはごく一部の幸福な例外で二つ目の例を発掘するのは難しいんだろうけど。アシュリー様の魔法は最高! You'd better be afraid of the great Ashley!(挨拶)