魔風海峡 死闘! 真田十勇士 対 高麗七忍衆



朝鮮時代モノの第一人者、荒山徹氏の小説。氏の本はこれで3冊目。
内容はまずサブタイトルから各自想像してましょう。多分あなたの最悪の予想より3倍くらい頭悪いです。
何となくだけど、この人は読者が「バカだー! この人バカだー!」と爆笑しつつ叫ぶのを楽しみにしてるような気がしてならない。
「面白いならなんでもやると言っているのだこの愚か者め」とか、そんな感じ。正直惚れそう。
いかに無茶な展開で笑わせるかに心血注いで小説書いてる人って結構いそうなんだけど、自分はあんまり知らなかったり。  
いや小ネタが面白い人はたくさんいるのだけど、何というか、普通の人は空気読んできちんとしたストーリー書いた上でネタ入れてるわけで。
ストーリー全編通してのテーマが「さあ笑え」だとしか思えないのに、一応時代伝奇小説の体裁を取り繕えてるのは天才の業だと思います。
個人的に気に入ってるのは、まるっきり少年漫画テイストな檀奇七忍衆集合シーン。呼ばれるまで隠れて出番待ってたあの人の心境やいかに。