信ぜざる者コブナント  第1部 破滅の種子 上



こないだ読んだ本で作者が面白いと言ってたし、前にもラ板の雑談スレ辺りで名作だと聞いた覚えがあるので読んでみた。
不治の病で隔離されて鬱入ってる主人公がファンタジー世界に召喚されて英雄扱いされるというある意味王道モノなのだけど、
肝心の主人公が「そんなの信じられるか」という内心と「このお方が世界を救ってくださる」という周囲の過剰な期待とのギャップに
ジャンル名変えかねない勢いでひたすら苦悩する様子は必見。
異世界召喚モノでここまでひねくれた主人公初めて見たよ。作者のステファン・ドナルドソンさん容赦ねえ。
ファンタジー設定も結構しっかりしてて良い感じ。ああいうグローランサ年代記みたいな雰囲気は大好き。
指輪がOKならこれも映画化して欲しいのだけど、主人公の鬱言動考えるとまず間違いなく無理なのが惜しい。