陽気なギャングが地球を回す



橘さんの宿敵と苗字が同じな伊坂幸太郎氏の小説。本屋で見かけた文庫版が安かったので読んでみた。
楽しい銀行強盗4人が楽しく騒ぎながら銀行強盗する話。何か映画化決定らしい。
この人の本を読むのは「死神の精度」以来だったけど、異様なほどの読みやすさは相変わらず。
とにかく垣根が低い。読み進めるにあたっての障害が本当に全く無い。
納豆が嫌いな人は多分日本中に大勢いるだろうけど、水が嫌いな人はおそらくいない。氏の文章はそんな感じ。
作品全体が水のようにあっさりしてて、読了感まで割とそういう風なのが欠点といえば欠点。
でも読んでみる価値は十分あり。水の味を意識する機会ってあんまり無いし、他の本で体験するのは難しい類の感覚を味わえると思う。