わたしたちの田村くん



今月の電撃文庫の新刊。電撃hpに収録されてた分が神だったので買ってきた。
単純にラブコメ物のライトノベルとしてかなりの高水準。あと一人称ラノベとしてもなかなか画期的。
ライトノベルの一人称は大抵好き嫌いが別れるのだけど、多分この主人公を嫌う人はあんまりいないと思う。
変に気取ってもいないし、度を越すほどの善人でもない。大した取り得があるわけでもなく、失敗して悩んで泣いて恥ずかしがってベットに潜り込む。
ぶっちゃけ、「どこにでもいる平凡な男子中学生」なのだけど、それをここまで等身大に描けるのは凄い。
主人公だけでなく他のキャラもなかなか。全員の描写が少女漫画並に丁寧で地に足が着いてる。
自分の中の作家買いリストがまた1人増えた。続編も出るらしいので今から楽しみ。