ルミナスアーク3 その1

  • フェリシアっていう人類の敵に家族を皆殺しにされたレフィはいろいろあって魔法騎士学院に入学した。ここで修業して強くなってフェリシア倒しつつ人の命とか守れたらいいなー、とか思っていた。
    • とりあえず歩いていると同級生の巨乳ロリにぶつかって相手が膝を擦りむいたので手当てしたら校舎を案内してくれることになった。
    • そしたら武器持った不良生徒の3人組が「テメエが噂の『転校生』かぁ〜?」って襲いかかってきたのでレフィが「変身!」って叫ぶと目の前に青く四角いフィールドが出て飛び込むと学生服が鎧っぽくなった。
    • マギの騎士、タイプ・ベルセルク。この世界の人間は瞳に力を宿しており、鍛えてそれを覚醒させると変身できたり魔法が使えたりする。レフィの能力は単体物理火力特化といういかにも主人公っぽい構成である。
  • 不良共をあっさり倒すと奥から親玉が出てきた。巨乳ロリによると親玉は学園生徒で最強の六つ星ランクらしい。すわ負けイベントかと覚悟して襲いかかると意外と互角に戦えてある程度ダメージを与えたら先生が来た。
    • 「学園内での私闘は禁止だけど君強いからメイガスに入りなさい」とのお言葉である。メイガスは学院生徒の中から高ランクのマギの騎士を集めたエリート部隊であり、各地でフェリシアとの戦闘を行っている。六つ星の親玉はもちろん、巨乳ロリも四つ星でメイガスのメンバーらしい。
    • 「最強の親玉と互角だから君も六つ星待遇で」って台詞が決め手となってレフィはメイガスに入隊した。それから転校生らしくクラスでの自己紹介も済ませて授業も受けて寮の部屋でぐっすり眠った。
  • 翌日、授業を受けていると校内アナウンスで「201v1、201v1、全兵員は現時点をもって作業を放棄、可能な限り速やかに作戦室に集合せよ」って先生の声が流れた。
    • それを聞いたレフィは親玉と一緒にウォードレスに着替えて作戦室に走り、「「ゲーム違うだろ!」」って2人で先生に超硬度カトラスを突き付けたら「巨乳ロリが休暇で里帰りしてる村が襲われてるから行ってこい」って言われた。それと同時に村の情景がポップアップし、巨乳ロリがいかにも死にそうな母と一緒に「向こうの方で叫び声が聞こえたような……」 「巨乳ロリは体が弱いんだから無理しないで」 「私の名前巨乳ロリじゃないよ!?」とか言ってるシーンが演出された。
    • やっべこれお母さん死ぬんじゃね? って雰囲気だったのでレフィと親玉が指揮車を飛ばして村へ向かうと既に村は戦場で巨乳ロリが鏡のような水面にカードデッキを向けて「変身!」って言うと服の露出度が高くなった。
    • タイプ・マーメイド。回復魔法と水属性の攻撃魔法に長け、侵入不可の水タイルを移動できる。マップによっては相手が攻撃できない場所から魔法を飛ばしまくれる大変ウザいユニットである。
    • 前衛の癖にやたら装甲の薄い野郎2人を巨乳ロリが回復でサポートする戦法が功を奏し、ほどなく村に平和が戻った。お母さんと巨乳ロリのイベントがあったような気がしたが、レフィと親玉は戦闘後のドロップ品を漁るのに忙しくてあんま話聞いてなかった。
  • それからしばらく学生したり出動したりの日々が続いた。六つ星への昇格試験で学院にいなかった風紀委員や防御特化なせいで単独偵察任されてた気弱系チャラ男といった新たなメンバーも加わった。
    • そんなある日、王宮から舞踏会の警備依頼が来た。「そんなの王宮騎士団に任せれば……」 「3ヶ月前に全滅したらしい」 「ちょwwきくたけwwww」みたいな作戦会議を経た本番当日。
    • 「なにぃ、ひめがいない!」 「王様wwww」仕方ないなー、って顔で王宮内を捜索する一行。
    • 捜索してると何か言葉を話すフェリシアが出てきて「お前らをここで足止めしている間にあのお方が王宮を襲います」って内容の話を語りだした。
    • 語り終わる前にレフィと親玉が「こんにちわ、死ね!」って複座型で敵陣に突っ込んで多目的ミサイルを撃とうとしたら先生が出てきて「レギュレーション違反です」って言って機体を没収したので仕方なく普通に戦って倒した。終了間際に敵の必殺技でレフィのHPが0になったので皆で担いで急いで王宮に舞い戻ると中ボスっぽい人がいて念の為に残しておいた風紀委員が大ピンチだった。
    • 「あの男は……」 「知っているのかレフィ?」中ボスはレフィが身を寄せていた孤児院を襲ったフェリシアだった。家族を失った痛みが、ようやく癒えようとしていた矢先の災厄であった。
    • 中ボスは「私はフェリシアのような下等な存在ではなくアルケーです」って言ったけどレフィは「貴様かー! 貴様が皆をー!」って叫ぶと変身して戦闘シーンに突入した。憎んでも憎み切れぬ顔だった。レフィが心の奥底に抱える恐怖と悔恨の象徴であった。自らの無力を噛み締めたあの日の情景は悪夢の中で幾度も再生され、穏やかな学院生活の中でも決して忘れる事はなかった。あのような事を二度と繰り返させぬために己はマギの騎士になったのだ。血の色の瞳で射抜くように仇を見据え、雄たけびを上げて突進する。自らをアルケーと呼び、圧倒的な力で終始余裕を見せていたその男が、一瞬たじろいだかに見えた。
      • そしたら3ターン目で中ボスの必殺技が発動して雑魚に体力削られてたレフィが一発で消し飛んだ。
      • 「……」 「……」 「あの、蘇生アイテムは」 「購買で売ってませんし1つだけあったのも以前レフィに使いました」 「どうするよこれ主人公が回復役より先に沈むとかねーよ」「別にレフィの生死は敗北条件じゃないけど……」 「このまま戦って大丈夫ですか? 私結構強いですよ? ロードしてやり直してもいいですよ?」 「連戦なんでロードしたら王宮前からなんですよ。中断セーブ忘れてました」 「やり直してもまたレフィ沈む気がする」 「まあ何とかいけんじゃね? やり直しとかダリぃしよぉー」 「ではやりますか」 「やりましょう」そういう事になった。
      • 戦いは凄惨を極めた。何だかんだで火力の要だったレフィがいない上に周りの雑魚も結構強い。ようやく中ボス1人になってもやたら高い移動力で前衛の背後に回り込んで殴ってくるわ防御力もHPもやたら高いわそれでもようやく瀕死にしたら逃げ回って回復魔法でゲージ溜めて必殺技ぶっぱしてくるボス敵にあるまじき悪あがきぶり。それでもメイガスは頑張った。攻撃力は無いが中ボスが大技出すタイミングで前に出て盾でダメージを最小に抑えるチャラ男、力は無いが手数の多さでゲージを溜めて必殺技でHPを削る風紀委員、徐々に減って行くMPと皆のHPと立ち位置を管理しながら回復と貴重なダメージソースである攻撃魔法を交互に繰り出す巨乳ロリ、唯一まともなダメージを通せてこいつが沈んだら終わるけどそれでも隣接して攻撃を続けるしかない親玉。
      • 実際は10ターンかそこらだったけど、主観時間ではやけに長いgdgdの緊張バトルの末、ようやく親玉の必殺技がMP尽きて回復できなくなった中ボスに止めを刺した。そしたらイベントが始まってお城の姫が「よくも私の王宮をー!」とか言いながら中ボスに魔法を撃って怒った中ボスが姫を殺そうとした。その場の誰も、割り込むには遠すぎた。
      • そしたら元気満タンのレフィが姫を突き飛ばして「俺の前でもう誰も死なせない!」とか言って秘められた力で中ボスをフルボッコにし始めた。
      • 「おいいいぃぃーーー!!!!!」 「お前あと5ターン早く起きて来いよおおおおおお!!!!」 「誰も死なせないってさっきレフィが真っ先に死んだよね!?」 「いやまあこうなるんじゃないかと思ってましたよ」
      • 皆の声援に後押しされたレフィの剣はますます冴え渡り、戦闘パートとイベントの両方でぶっ倒された中ボスはこれ以上殴られないうちに涙目でワープしてお家に帰った。後でレフィが皆に土下座して謝って学食で高いメニュー奢って許してもらうイベントがあったが、容量の都合でカットされて日の目を見る事はなかった。(つづく?)