レイマールさん、思い出を語る



レイマールさんは社会人になった。
長い学生時代を特にトラブルもなく過ごしてきたレイマールさんは、やはり給料と職務内容と勤務地の折り合いをつけた上で
ごく普通の企業に就職した。


採用が決まったのは去年の12月頃だったと思う。
特に一流企業とかではなかったが、それでも嬉しかったのでひとしきりお祝いなどした後、
これから4月までは死ぬほど遊びまくってやると決意したものだ。


PSOで3日に1度はエターナルタワーを踏破した。
小学生のほとんどいない紳士タイム、深夜から明け方まで馴染みの面子とWi-Fiでレアアイテムを掘りまくった。
最初のうちは銃の不遇っぷりに幾度も哀しみを背負ったが、慣れてしまえば「こんな不遇武器でここまでダメージ出せる自分まじパネェwwビクンビクンwwww」
と調子に乗ってみたりもできるようになった。あれは本当に楽しかった。


428で橘さんとその他大勢の雄姿を堪能した。
「正直何つーか全員のシナリオが1つの事件に収束するのは良し悪しだと思うんだわ。
 前作のすれ違い感とかバラバラ感とか、主人公全員が自分の物語を生きている、でも意外な所で繋がってますよ、って感じが好きだっただけになあ」
とか言いたくなることもあったし正直おまけシナリオは「おめぇ舞台は渋谷っつっただろうがよおおおおお!!!!!」って中村光一奈須きのこの襟首掴んで
がっくんがっくんしてる情景が読んでて浮かんだりもしたけれどまあきのこなら仕方ないな、と空の境界を読みなおしつつ思ってみた。


関係無いけど大人しそうな小学生女子が通学路で歩きながら読んでる本が空の境界だったら微妙に嫌だよね。
「君は図書館で本を読んでいればいいんだ」は卑怯番長が文学番長に言い放ったかっけえ台詞だけど、小学生のうちは図書館にある本を読んでいて欲しいよね。
あと心葉くんには是非上のセリフを遠子先輩に言って欲しい。卑怯番長コスで。


ブレイザードライブ、戦闘システムが無駄に完成されてたセガの売れなかった良作キャラゲー
舞台は近未来の東京なのだが技術実験のために砂漠があったり廃墟があったり京都があったり公園の池が凍っていたり
どう見ても龍が如くスタッフの手による神室町と蒼天堀と秋葉原悪魔合体させた街区があったりした。DSでのあのポリゴンにはセガの真髄を見た。


Ruina 廃都の物語。イストワール、ネフェシエル、魔王物語物語に並ぶツクール界の奇跡。
「いろんなゲームとか小説とかのさー、面白い要素ばっかり集めたら神ゲーできるんじゃね?」を実現させた人の手による神ゲー
神ゲーになるべくして作られた神ゲー。とりあえず全国1万2000人のベアルファレス好きは絶対プレイすべし。
今なおパッチでバランス調整やイベント追加が行われていたりする。


セブンスドラゴン。フロワロとエンカウントがちょっぴりアレだったけど、それでも裏ダンジョンに突入するくらいには楽しんだ。
レイマールさんが鬱姫とリアクト祭りやったりメイジがヒーリングマナでサボってたりナイトが前列1人で淡々と攻撃防ぎつつ花を踏んでいたりした。
中ボスどころかラスボスまで鬱姫にビビってフルボッコされたのが印象的だった。
プリンセスオーダーはナイト3人とかそういう構成なら使えなくもないかもなあと今更思いつたりもした。


朧村正。とにかく敷居の低い爽快妖刀アクション。確か総数108本。
「村正さんの亡霊が打ってるから全部村正だよ!」という理由付けでおそらくゲーム史上最も多く村正を出したゲーム。FFは99本が限度だし。
ヒロイン勢のキャラやドット絵にも定評があり、特に虎姫は弓で村正を折りまくるという偉業によって見事ゲーム業界三大弓使いの座を射止めた。
あと陣九朗さんの鬼畜エンドは必見。あの人本命にはツンデレだよね。


zero-questions。自分にツクールVXの楽しさを教えてくれたゲーム。
テキストと戦闘、その2つが面白いRPGにそれ以上の何を望む?
キャー! ミラーズサーン! エーゲルファイントサーン! ソフィアホァー! ベホマオネエサーン! ハートジミニベンリー!


エルミナージュDS、Wizをここまで上手く加工したゲームを他に知らない。
戦士、魔法使い、盗賊といった基本職の凄まじい優遇、レベルに比例して実感できるキャラの成長ぶり、
ゲーム内で閲覧できる攻略本クラスのモンスター図鑑、解説文やテキストに散りばめられた世界設定、余った金の経験値変換による新キャラ育成の容易さ。
セブンスドラゴンのギルド名を迷わずエルミナージュにするくらいにハマったものだ。


デビルサバイバー。途中でPSOにハマったせいで超長いこと放置プレイを食らってたベル・デルのしょんぼり顔が忘れられない。
ようやく墓地で戦闘に入った時に


「……時は満ちた。
 黄昏の時間は訪れ、
 汝らは我がために涙するのだ」


って超格好良い台詞を吐いて皆を驚かせてた。「……時は満ちた」の部分に結構怨念入ってた。後で聞いたら暇だったので一生懸命考えたそうだ。
一方同輩のイザ・ベルはFF11にハマって準備をサボってたので最終日であたふたして苦し紛れにアマネをエロくしたら皆に神扱いされた。
自分もイザ・ベルの方が素晴らしいと思う、ってベル・デルに言ったら復活して襲ってきたのでもういっぺん倒したら目の幅涙で泣きながらおうちに帰った。
「あと関係無いけどノベライズは成田良悟にやらせるべきだと思います^^」 「なんと邪悪な」


フラジール。遊ぶラノベ。物語ゲーム。ある意味「2999年のゲームキッズ」とかの延長線上にして現時点での完成系。
廃墟という視覚情報をコントローラーの操作で体験しながら読み取っていく。それは限りなく読書に近いと自分は思った。
あと猫ゲー。すっごい猫ゲー。けど敵キャラに野犬がいるので犬好きは割と涙目かも。


……そして、あのゲームと出会った。
あれは確かGW前、初の長期休暇をどうやって過ごそうかとwktkしながらゲーム屋をうろついていた時の事だ。
(つづく?)