グイン・サーガ105巻、あるいは作者に忘れられたキャラクターの末路について



10巻でとっ捕まって牢屋に入れられたアストリアスって人が95巻ぶりに鉄仮面を被って登場して言った台詞です。

――誰ひとり俺の存在を思い出す者はなく、誰ひとり俺を助け出してくれようとするものもなかった。
あの悪魔は、俺を利用するだけして、俺を地下牢に――誰にも俺の存在を知られることのないよう、閉じこめると――
薄情にも、忘れてしまったのだ。極悪非道のやつめ――。
                                             栗本薫 グイン・サーガ105巻「風の騎士」

凄まじいメタ発言に思わず「おいいいいぃぃぃ!!!!」って叫びそうになりました。
アストリアス、やればできる子じゃないですか。再会したグインに脅されて速攻逃げましたけど、それは全然恥じゃないです。
今の豹頭王は文字通りラスボス倒した後の勇者みたいなものですから。敵対=死亡フラグですから。
「350騎くらいなら俺一人で何とかなる」とか真顔で言ってましたから。あと正直自分も忘れてましたごめんなさい。