ルクス・ペイン その1

  • 小さな王様こと西条アツキはひとしきりOPで主題歌に合わせて格好良いポーズをとってから今回の任地である如月市に向かった。最初の仕事は深夜のマンションから感じられた怪しげな思念の調査である
  • ちょっとしたゴタゴタを片付けてから目的の部屋に押し入ったら全員死んでいて主人公の同僚が1人立っていた
    • ガイキング翼竜ロボのパイロットみたいな名前をした同僚は「危なかったから俺が先に全員片付けたwww時間無くて連絡できなくてごめんねwww」って言った。実は敵なのか、敵に見せかけて良い奴なのか。どちらに派生してもおかしくない演出である
    • 持ち技が思考操作の主人公と違って同僚は戦闘専門でめっちゃ強そう。事前に説明書を読まない西条にもこの手のゲームは迂闊な行動が死に繋がると直感で理解できたのでとりあえずこの場では騒ぎ立てないことに決めた
  • 明日は転校初日なのでさっさと組織が用意した家に帰って寝ることにした。帰宅途中にいろいろあったので「ごめwww犬連れた変なロリに能力者ってバレたwwww気になるからロリの身辺調査よろwwww」って報告書を本部に送ってからぐっすり眠った
  • 初めての登校。何となく美術室に寄ってみたら髪の長い女生徒が一人で絵を描いていた
    • シグマで心を覗いたら「始めまして! ヤンデレです! あと美術の先生が最近学校来てないのが気がかりです!」って言ったので調べてみる事にした。でもヤンデレは深入りすると即死フラグなので極力関わらないようにしようと思った
    • 学校見学を兼ねての情報収集の結果、美術の先生はここ2週間ほど挙動不審で家からもろくに出てない事が判明した。「芸術家ってそんなもんじゃね?」と西条は思ったけど一応本部に報告したら「サイレント寄生者に違いない!」って言われたので近々家に侵入してシグマで調べようぜ、って事になった
    • 「ちょwww不法侵入wwww通報されたら将来終わるwwww」と西条は文句を言ったけど「お前冒頭でノリノリで不法侵入やってました」って本部のロリじゃない方の人に突っ込まれたのでしょんぼりして任務了解って言った
  • 放課後になった。西条はヘッドホンをつけてペルソナ3の主人公っ面で街を散策することにした。名目は捜査だが同級生やロリとハンバーガー食べたりオタショップに立ち寄ったりと遊ぶ気満々である。エージェントにも息抜きは必要だ
    • 放課後パートでは本部にいるロリの能力が役に立つ。イベントが起こりそうな思念を抱えた人のいる場所をサイコパワーで言い当ててくれるのである。情報を元にいかにも「偶然会ったね」って顔をして最大効率でコミュニティの構築に取り掛かる西条アツキ17歳。趣味は音楽鑑賞です!
    • そうして遊び回ってたら暗くなったので家に帰って「美術室で女の子が一人で絵描いてたwwwフラグwwww」って報告書の人物ファイルに記入してから泥のように眠った
  • 街に連続殺人犯がうろついてるという情報を入手した。シグマで各所の残留思念を読んでみたらCERO基準Bのメッセージがボロボロ出てきて西条は「うっわーサイレントだよ俺の能力戦闘向けじゃないんですけどー」ってめっちゃダルそうな顔になった
    • そしたら本部のロリじゃない方の人が説明書42Pの「家族をサイレントに殺され」って書いてある箇所を指でなぞって見せた。自分のキャラ設定を思い出した西条は表情を一変させて「おのれサイレントめ! 許さん!」って握りしめた拳から血を流しつつ復讐に燃える瞳で言い放った
    • やる気ゲージが黄色の笑顔マークになった西条は心の闇とか暗い過去を背負っていそうな人にターゲットを絞って捜査に取り掛かった。いくつかイベントを起こして心の壁をタッチペンで壊すと中からサイレントが現われて「私は下画面の白い丸をタイミング良く連続でタッチすると死ぬぞ!」って言いつつ襲ってきた
    • 要は応援団だったので隕石を2度撃退した経験のある西条は鮫のように笑った。どこからともなくチェッカーズが流れ出し、タッチの度に300と点数が出て燃える炎をバックに西条がOPの格好良いダンスを踊ったらサイレントはOhMyMyMyMyジュリアって寂しそうに呟いて死んだ
    • 大量の経験値を獲得した西条はさらに1ランク上の男になった。具体的に言うとシグマで削れる範囲が増えたし削っても相手を発狂させにくくなった
    • ついでにもう2体ほど見つけたのであっさり倒した。しかしサイレントは感染拡大する。大元を潰さない限り、心を侵される人間は増えるばかりなのである