ダブルクロス・リプレイ・トワイライト3 さらば愛しき快男児:田中天 富士見ドラゴンブック



いい最終回でした。3冊で終わるのは勿体ないと思ったら、そういう事情があったんですな。
出せば確実に売れるにも関わらず、書き手の意志を優先する。それができるレーベルは伸びると思うのです。


前半。妙な笑い声以降は珍しくマトモに進んでると思ったら最後の最後で一気に天秤が釣り合った件について。
あれはあまりに酷すぎるけどネタとしては最高においしくてそれを逃さないのがこのGM
あとギョームが予言書から独り立ちするプレイに自然な形で絡んでいく他の面々はさすがベテランだと思った。


後半。都合悪くなると「理解不能」とか言いやがるコンピューターはこの上無く人間の心を理解してると思う。
フィンの突っ込みも全体的に冴えてるというかストライクの時もそうだったけど、やっぱり天のネタに突っ込むのは
王子が一番手慣れてるなと。まるで長年連れ添った夫婦のようで、見ているだけで微笑ましくなってくる。


とりあえず初シリーズが大好評ということで、リプレイ作家としては順調すぎる滑り出し。
田中天先生の次回作にご期待ください! って感じなのだけど、次は何のリプレイを書くんだろうか。
ハートフルもノエルもそろそろ終わりそうだし、とりあえずアリアンロッドじゃないかと予想してみる。