説明書を読まない楽しみ



先日最終回を迎えた名作4コマ漫画「日がな半日ゲーム部暮らし」の中で、
作者の祥人氏は説明書を読むという行為について
「プレイ前にワクワク感を高めるための儀式」
であると語っていました。自分にも同じ経験がありますから、それについては体感的に理解できます。
別冊付録で登山家の方のリアリティ溢れる寄稿文がついていた「蒼天の白き神の座」の説明書。
部室説明図で川上さんが細かいネタ振りをしていた「奏(騒)楽都市OSAKA」の説明書。
桝田省治さんがゲームシステムを噛んで含めるよう説明してくれた「俺の屍を越えてゆけ」の説明書。


そうしたゲームの楽しみを増強してくれる良質の説明書は世にいくつもありますが、
しかし逆に、説明書を読まないことで得られるワクワク感もまた存在すると思うのです。
あれです、ゲーム雑誌で欲しいゲームの記事だけ飛ばして読むとか、そういう情報遮断を徹底した感じ。
オーディンスフィア」は説明書を読まなかったおかげで「次の主人公はどんなアクションを持ってるんだろう」と想像する楽しさがありました。
チョコボと魔法の絵本」の説明書は悪役キャラの紹介文に少しネタバレがあったので読まなくて良かったです。
最近のゲームは据え置き携帯問わずチュートリアルが充実していますので、読まずとも操作に問題はありません。詰まった時や
「こんな機能無いかな」と思ったときに操作説明だけチラ見してしまえばいいのです。
今はネットでも雑誌でもゲームの最新情報に溢れているからこそ、あえてそれらを回避することにも価値があると自分は考えます。