続編を出すことの意義



例えばアトリエシリーズ
依頼・調合・採集・冒険・友好度によるイベント・マルチEDといったシステムの基礎は1作目で完成してた訳で。
じゃあ続編をどうするか。世界観は同じで主人公変えてキャラクター変えて、まあ前作キャラも何人かは入れて。それ以外は?


スタッフもおそらく悩んだ末にリリー、エリー、ユーディ、ヴィオラートで追加した要素の数々が、
「他の街にも行けるようになったよ」 「調合の種類が増えたよ」 「素材の1つ1つに品質や属性が設定してあるよ」
「ダンジョンに耐久度がついたよ」 「ダンジョンや採集場を歩けるようになったよ」 「旅先でも調合ができるようになったよ」
といったもの。基本的にどれも元のシステムの拡大路線。


「自分の店でアイテムを売れるようになった」ヴィオラートは一見大きな変化に見えるけど、
初代でもやろうと思えばアカデミーの売店に量産したコメートを売りつける商人プレイができた。
システムの根幹部分が変わったのはRPG要素をメインにしたイリス以降で、それからアトリエの新作は出ていない。


たぶん理由は
「これ以上アトリエ作っても似たようなものしかできないから」
というのが大きいと思うし個人的にそれは正解だと思うのだけど、今度はイリスの方がマンネリになりかけてるので
ガストにはRPGだけでなくS・RPGとかアクションとか、色々なジャンルに調合要素を組み合わせて冒険して欲しいところ。
キャラデザをアトリエ風にすれば一定数は売れるだろうし、目新しいゲームが出るのは大歓迎。


あと「アトリエ→イリス」と似たような流れとして
牧場物語ルーンファクトリー」というのがあって、こっちはRPG要素を盛り込みつつ、基本的には牧場シリーズの雰囲気を守ってる。
畑仕事に動物の世話、収穫物の出荷に毎年のイベントや町の人たちとの交流。ダンジョン攻略無視して牧場シリーズとして遊ぶことも十分できる。
で、まあ従来のシステムにRPG要素を加えたことが思いのほか良い方向に作用してた訳で。
体力をHPで数値化されてギリギリ限界まで農作業しやすくなったり、畑仕事や釣りや料理にスキルレベルが設定されて、
習熟するとより高度なことができたり作業しても疲れにくくなったりするので上げる楽しみができたり。


まだ一部システムにぎこちない所があったり、RPG部分のシナリオを入れたせいか
町の人の台詞パターンが少なくなってたりするのだけど、それでもルーンファクトリーには牧場シリーズの新しい可能性が秘められてると思う。
ぜひとも今作のアンケートやユーザーの声を参考にした次回作を作って欲しい。このゲームの先を見てみたい。