シャングリ・ラ



ただでさえユグドラで忙しいのに、どうしてこんな面白い本が手元にあるんだよう。


登場人物全員が決してあきらめない話。お前らたまには諦めることも必要ですよと突っ込みたくなるほど前向き。
終盤のテンションが只事じゃない。もうすぐ最後なのに誰も脱落しない。皆テンションが只事じゃない。
助走ついて全力疾走してる所に真横から出てきたキャラがドロップキック、みたいな展開が目白押し。蹴られた人もすぐに復帰してまた走る。


間違いなく傑作。胸を張ってそう言い切れる本。
これを原文で読める日本人は幸せですよ。


作者の池上永一さん、『風車祭』の頃と比べると随分遠くまで来たよなあ。
ハチャメチャぶりは舞台が沖縄から離れても相変わらずだけど。


とりあえず池上作品ではオジイとオバアが最強というのはよくわかった。
その次が主人公たち若者グループ。


橘さんの恋人の小夜子も女医だったけど、
この名前は女医さんに縁があるのかね。


定価が1900円。この本がシンプル2000シリーズのゲームより安いと思うと
何とも言えない微妙な気持ちになったり。いや、地球防衛軍2は名作だったけどさ。