白き陽の御子



12月にファミ通文庫から発売されたきくたけリプレイ最新作。
前半はギャグ多めで中盤以降はマルチバッドエンディングシステム搭載な新感覚シナリオ。
楽しかったのはいのりを部屋から引っ張り出す下りに目玉焼きの殻とミンミンゼミ、あとねがいの問い詰めもどき。
一番印象に残ったバッドエンドはP192のやつ。システムの裏をかこうとしたプレイヤーにゲームシステム自体が襲い掛かってくるって怖すぎ。
というか、読んでるうちに『かまいたちの夜』を思い出した人が全国に170人はいるよきっと。
欲を言えば、もっとEDにバリエーションが欲しかった。トチ狂ったいのりが他のPC皆殺しとか。というか、時間制限無かったら絶対やってたと思う。
あと矢薙氏は悪くなってもいいからもっと目立って欲しい。一応それなりに出番あったんだけど、他の3人と比べるとどうしても印象が薄い。
設定的に他のPCとほとんど絡んで無かったのが敗因か。ある意味、ベネットみたく好き勝手ネタ飛ばせる美味しいポジションだったんだけど。
言動からして素養は十分あると思うので、これからの成長に期待。