吉永さん家のガーゴイル8



ファミ通文庫10月の新刊にして田口仙年堂氏の最新作。お爺ちゃんとお婆ちゃんと幽霊の話。
正直、面白いとしか言いようが無い。ファミ通文庫はこのシリーズだけで10年戦えると思います。
どこからどう転がっても救いばかり。鬱系とは正反対。何でこんなに優しい話が書けるのか。
今回で街を守る幽霊の存在が明かされたので、キャラの死すらも鬱要素になり得なくなった。何が起こってもハッピーエンド。
それでも登場人物達が1人1人丁寧に描かれてるおかげで、話が全然薄っぺらくならない。
この甘さと真剣さのタイトロープな匙加減が神。デビュー2年でアニメ化するのも頷ける実力。
あと日向悠二氏のイラストが毎回光ってる。好きでやってるオーラがひしひしと伝わってきて微笑ましい。
というか、このシリーズどこまで続くんだろう。作者が筆早いし、20巻くらいなら普通に行けそうな気がするのだけど。