ダブルクロス・リプレイ・オリジン 残酷な人形



原作者の矢野俊策氏によるリプレイの第2巻。
最近の商業リプレイは六門とかSWとか見る限り、軽妙なコメディ色の強い作品が多いのだけど
その流れを無視するかのような直球シリアスだった。1巻で大活躍した不死者風吹かしまくりの群墨応理が抜けたからなおさら。
個人的にこの路線は正解だと思う。きくたけ氏のリプレイと両方でギャグに走ったら共倒れになりかねないし、
そうでなくても軽い読み物なリプレイは今のところ飽和状態だと思うし。
見ごたえがあったのはクライマックスの戦闘。今回は緊迫感のあるシナリオに合わせて戦闘バランスもガチガチに調整されてた。
自分の知ってる限り、文庫化されてるF.E.A.R系リプレイの中では屈指のガチバトル。
あまりにギリギリでPC1のO畑氏がせっかく取ったネタスキル使う余裕が無かったくらい。あれは是非3巻で使って欲しい。
というかこのシリーズ読んでると、アリアンロッドでさんざんネタやらかした人と同一人物だというのを忘れそうになる。
初めて読んだのがこのリプレイで、ダブルクロスでしか氏を知らない人とか、やっぱり全国に何人かはいるんだろうなあ。
そういう人にベネット見せたらどういう反応するか、非常に気になる。いつか誰かにやってみたい。