死神の精度



伊坂幸太郎氏の作品。少し前にラノベ板の新人賞スレッドで誰かが面白いと言ってたし、作者の苗字が橘さんの宿敵と同じだったので読んでみた。
舞台は現代日本で主人公は死神。これほど現実感のあるフィクション読んだのは久しぶり。似た作品がとっさに浮かばない。
実際街歩いてても全然おかしくないよこの死神。一般人ともごく自然に話してるし。
淡々とした文体で燃えや萌えに突き抜けてるとかそういう感じはないのだけど、書かれてる話の内容自体がいい感じ。
イメージは星新一氏みたいな感じ。華はなくとも堅実な面白さがあるというか、むしろその堅実さこそが魅力。