ルミナスアーク3 その2

  • 前回から数ヶ月後。下のクラスから昇格してきたりバトルに巻き込まれて覚醒したりでメイガスのメンバーもそれなりに増えた。
    • 学園物のRPGにおいて仲間の増加は戦力向上とリア充の両立を意味する。学園生活の合間に呼び出されてバトルして帰ってきたら仲間と夜会話でキャッキャする毎日。入学当初は色々あってギラついていたレフィも、少しずつ優しい日常の中に馴染みつつあった。
    • そんなある日、学院長から「そう言えばメイガスの活動ってどうなってんの?」って聞かれたので皆で報告書を作ることにした。
    • 「何か喋るフェリシアがいました。その後レフィが死んで超苦戦しました」 「学園祭で天使様の劇やりました。レフィさんが台詞超棒読みでした」 「強化合宿で蟹倒して食べました。レフィが横から蟹に殴られて死にました」 「花壇の世話をしようとしたらレフィが中で寝てました」「レフィが巨乳ロリの部屋で笛吹こうとしてるの見たよ」
    • 数日後、学園長から全員呼び出されて「お前らに任せてるとシナリオ進まないから謎解き用の人材を入れるように」と、知り合いの魔法少年探偵を紹介された。
    • 「家が代々探偵をやってます! 一応マギの騎士なんで戦闘もできてパラメーターは魔力特化です! あとよく女の子と間違えられるのが悩みですけど男です!」
    • 即座に食堂で歓迎パーティが開かれ、巨乳ロリと学食のおばちゃんが料理魔法でケーキを焼いた。「精密検査の結果うp」 「P4に帰れ」等の温かい言葉を受けた探偵は「じゃ、放置された伏線とか調べときますんで」って言って図書室の人2号となった。ちなみに1号は省略された所で仲間になってた黒ロリである。
  • その翌日、レフィが探偵をチョコバーで餌付けしていると「男爵が帰ってくるらしい」と一般生徒たちが噂をしているのが耳に入った。
    • 男爵って誰だろ? と情報収集していると親玉と風紀委員が詳しく知ってて、元メイガスだけど任務の最中に大ケガして休学していた人間とのことだった。実は貴族である風紀委員の家に仕えていた男でもあるらしい。
    • そしたら先生から召集があったので「お、来たんじゃね?」と皆で作戦室に行ってみると案の定男爵がいたので古株の生徒は旧交を温めたり初めての人は自己紹介したりでしばし穏やかな時間が流れた。
    • 「私がいない間に六つ星が3人とは。ちょっとした国ならばものの半日で滅ぼせる戦力だ」
    • 「え、マジで?」って顔になるレフィと親玉と風紀委員。
    • 「そう言えば男爵さんは属性制御が得意だとか」メモ帳を開きながら声を掛ける探偵。「全員の属性を上手い具合に調整すればフェリシアの本拠地への門とか開けますよきっと」
    • 「いいんじゃね?」と槍を振る親玉。「そう上手くいくでしょうか……」と不安そうな眼鏡。「ゆっくりペースもいいけど来月はムゲフロ2の1週間後に世界樹3だしなあ」と発売スケジュールを見ながら呟くレフィ。
    • 「レフィ家族を殺されたって設定は!?」 「……おのれフェリシアめ! 許さん!」っていつものように巨乳ロリとグダグダしていると男爵が「お断りします」ってAA付きで言った。
      • 「俺お嬢様の命令しか聞かないんでwwwサーセンwwww」
      • 皆で男爵を火あぶりにしていると風紀委員が「男爵は病み上がりなのであまり無理はさせたくないんです。ってか家は関係無いだろ家はよおおお!!」って薪を追加しながら言ったので怖くなった皆は一旦解散する事にした。
      • レフィが後から戻ってみると火刑台に男爵はいなくて校内を探したら大聖堂で黒焦げのまま神に祈りを捧げており、どうにも訳ありっぽくて近寄り難い雰囲気であった。
      • 「六属性揃ってますし、一応男爵さんがいなくても何とか門は開けるかも……」って探偵と黒ロリが言ったので全員で門の前で凄く頑張ったら本当に開いた。
      • 襲撃を警戒しながらレフィ達が門をくぐるとフェリシアの死体が沢山転がっており、その真ん中で投げナイフを構えていた男爵が風紀委員に一礼して「お嬢様の邪魔をする者共を片付けておきました。門は一人で開けました」って言った。
      • そしたら風紀委員がバラの手入れの要領で男爵をその場に埋めようとしたので皆で必死に止めた。そして仲間がまた1人増えた。
  • しばらく進んでいくと中ボスっぽい人が再び現れた。戦闘には勝ったものの、何せ本拠地なので死ぬ物狂いで反撃してくるフェリシア達に押されて一旦退却することになった。
    • 学院に帰って夜会話して迎えた翌朝、窓の外から悲鳴が聞こえてレフィが見ると中ボスを先頭にフェリシアの大軍がお礼参りにやってきた。
    • 一般生徒を避難させながら応戦してると先生が来て「敵の目的は学院地下に封印されてる天使だからそこで防衛ラインを引くように」って言われたので急いで大聖堂から地下へと向かった。
    • 押し寄せる軍勢相手に3列7人でローテーションを組んで防戦してると先生が「レギュレーション違反です」って言って陣形を崩したので仕方なくFF4のファブール城っぽく戦闘しては後退を続けてとうとう天使の間に辿り着いた。
    • レフィ達とフェリシアが雪崩れ込むと同時に天使の前に悪そうな黒騎士が現れ、全身からドス黒い光を放った。光を浴びたフェリシアは大半が一瞬で消滅し、残った者も悲鳴を上げながらその場を離れた。
    • いかにもラスボスの幹部っぽい雰囲気だったので油断せず武器を構えたレフィ達が「今の光は何ですか?」って聞くと重々しい口調で「ダークパワー。天使が浴びると光と闇が備わり最強に見えるがそれ以外が食らうと頭がおかしくなって死ぬ」って答えた。
    • 見ると天使は黒く染まっており、また巨乳ロリが苦しげに地面に倒れている。「おいぃぃいいいい!?」と剣を振りかぶって走るレフィに冷笑を向ける黒騎士。弓で魔法で援護に入る仲間達。
      • 「素晴らしい力だ! 体の奥底から無限に魔力が湧いてくる! あーっはっはっは!」
      • パラメーターが2倍になって一人生き生きと闇堕ちフラグを立て始める親玉に「うわぁ……」って顔になる一同。黒騎士も「え? こんなに早く効く奴いるの?」って困惑顔であった。
      • 勢いのままUターンして帰ってきたレフィが素早く皆に指示を飛ばし、親玉を取り囲んでいつでも消し炭にできる体勢を整えてから「どうしたんだ?」って笑顔で聞いた。
      • すると親玉も笑顔になったが目線がふらふらと黒騎士の方に泳いでいる。それを見た黒騎士はため息をつくと天使と親玉をPTに勧誘してからテレポートオールでその場を去った。(つづく?)

その1