耳刈ネルリと奪われた七人の花婿と消えていった本たち



耳刈ネルリと奪われた七人の花婿 (ファミ通文庫)

耳刈ネルリと奪われた七人の花婿 (ファミ通文庫)



「ネルリはライトノベルだけど2巻の締めはライトノベルじゃなかった」
「最後で明かされたアレとか時系列とかそういうのじゃなくて、ラスト10行がライトノベルじゃなかった」
「あの一切改行しない独白の連鎖。言葉運び。放課後の図書館で夕日に染まっていた、名前だけは誰もが知ってる名作文学のような」
「どういう基準でもライトノベルそのものであるネルリだけど、ときどきライトノベルじゃないものが混じってて、ひどくなつかしい味がする」
「小中学校のころ、背伸びして読んでいた、面白いとは思えずに、ただ『あの本を読んだ』と言いたい為に読んでいた本」
「プロローグの雨のシーンからも、それと同じ感じがして、ついあの頃の事を思い出す」
「ストーリーと文章だけを読み取っていたあの本たちを、今ならきっともっと違って読めそうな気がして」
「たった10行の幕引きで、10年以上前の記憶。もう題名は思い出せない。雑に読んでさえいなければ」