ファイアーエムブレム 封印の剣 〜FEアイテム物語 ついげきリング編〜



このゲームのアーマーナイトアーダンでなくボールスという名前であり、システム的な優遇によって移動力の低さをカバーされた結果、
聖戦の系譜での自陣警備担当から最前線で敵の攻撃を一手に引き受け味方を守るかっけえキャラに変化した。
公式サイトのキャラ紹介に「義侠心厚く、騎士道精神のかたまりのような性格」って書いてあるほどだった。
「どうせ今作でもついげきリング担当なんだ……」とゲーム開始前に腐っていたボールスはこの厚遇にたいそう喜んだ。そして一層の戦いぶりを見せた。
てつの剣を持って移動力を頼りに突っ込んでくるソシアルナイトの攻撃を華麗に回避し、槍のカウンターを黙々とぶっ刺していくその姿はまさに動く要塞であった。
敵陣に魔法使いが混ざり出すまでの天下である事は当の本人にもわかっていた。だからこそ彼は燃え尽きる炎の如く華々しい活躍をしたいと願っていたのだ。


ここで話は変わるが、第四章の後半で敵城近くまで攻め入った時のことだった。
相手ターンで城から仲間になるっぽい美形が飛び出して来てこちらの斧使いを2回攻撃したら斧使いは何やら遺言を呟いて死んだ。
シグルドじゃないロイは「またやり直しかよ! せめてオートセーブ切らせろよ!」って叫ぶとソフトをレイピアで突いて封印した。


遠いアグストリアの国で、ボールスの笑顔が夜空に浮かんだ。
それを見上げて「俺も彼女欲しいなぁ」と呟いたアーダンは、足もとに古びた腕輪が落ちているのを見つけたのである。