マンガ名作オペラ ニーベルングの指輪:里中満智子 中公文庫



オーディンスフィアの副読本として最高の一冊。
「愛を知らない者にしか指輪は作れない」って設定があったからバレンタイン王はああいう性格だったのかとか
ヴォーダン世界樹の枝から作った槍で世界を治めていたとか、その枝を折ったせいで世界樹は枯れてしまったとか
オニキスに対応する炎の神も見ようによってはブリュンヒルデに気があってもおかしくはなさそうだとか
ブリュンヒルデが眠らされるシーンは原作だと割とウエットだとか、フンディングとフリッカの役割をブリガン将軍が受け持ったのかとか、
とにかくゲームの方をクリアして元ネタに興味がある人には絶対お勧め。文庫版だから安いし漫画自体の質も異様に高い。
ヴォーダンジークフリードに槍を折られた瞬間の一コマ。やはり神々の滅亡は避けられないとヴォーダンが悟ったことを
一言の台詞もなく表情とベタフラだけで見事に説明しきってる。その後枯れた世界樹を全て薪にして城の周りに積み上げて
自らは折れた槍を持ってただ玉座で滅びを待つ。このあたりの彼はゲームとも重なるというかオデットさえ恐れさせたあのサイファーがあれば
あんな雑魚どもに俺のオーダイン王が負けるはずないんだよ壊すなよ空気嫁あの能登妖精!


自己リンク:オーディンスフィアと「ニーベルンゲンの指輪」との類似点など
普段はヘタレでかつ「今ならアンタでも頼りになる。むしろ相性最高だろ」という時に限って武器が無いって、どうしようもなく橘さんと被るよね。