仮面ライダー電王 第40話



侑斗のアレは平成ライダーで一番悲壮感漂う新フォームだと思うのです。
というかそもそも変身に何らかのデメリットを伴ったまま戦い続けるライダーがあまりいなかった。
初期の橘さんと終盤の剣崎がそれに該当しますけど、侑斗の場合は彼らよりも「失うもの」の演出を執拗にやってるんですよね。
変身するたびにカードは一枚ずつ減っていき、それを惜しみつつも使わざるを得ない状況を繰り返し、せっかく立てたお姉さんとのフラグも
何度か寸止めされた挙句にとうとう完全に折られてしまった。そうまでして得た力があの錆び付いた体ですから。
まあ最終回で過去に飛んで桜井侑斗がイマジンに狙われることになった原因を取り除けば全部無かった事になって解決するとは思うんですけど、
そうなると今度は良太郎の方がモモタロス達と別れる事になるわけで。
過去を改変しても記憶の消えない特異点という設定が活きてくるのではないかと。やはり彼は全てを覚えていた方がお話的に綺麗ですから。