カルドセプト6巻:かねこしんや 講談社



ゼネス×ナジャランまだー?


久々の新刊。長らく休載していただけあってストーリーがよく練られてますな。
アンサモンが超レアカードという設定は上手いと思いましたよ。アレが一般セプターに出回ってたら
クリーチャーの驚異が一気に薄れるというかギルド成立しませんから。
黒のセプターとミゴールの悲劇性は主人公のナジャランに対する嫌がらせというか乗り越えるべき障害というか。
基本的に優しい子なんで積極的にバトルさせるには何らかの強いモチベーションが必要で、敵も味方も憎しみ合って
滅ぶしかない世界を目の当たりにするというのはその前振りではないかと。ホロビッツ先生もギルドマスターもいないなら
自分が頑張って世界を救うしかないと。収集されたカルドセプトで叶える願いは決まりましたな。


というかホロビッツ先生が強すぎな件について。というか何故2人同時に飛ぶ? 
ダイスを2つにするだけの魔法をドラゴンボールばりの派手な戦闘の演出に使うというのがたまりません。
これでこそコミカライズ。アニメ化は絵を動かしてこそ、ノベライズは地の文を書きこんでこそ、そしてコミカライズは
サマルトリア的に両者の良いトコ取りをしてこそだと思うのです。すなわち絵で魅せつつ文章でハッタリを効かせると。
その意味で言うと6巻の自分的ベストシーンは「津波攻撃来るぞ! 耐水属性防御!」で横一列に並んだセプター達が
一斉にウォーターシールドを展開している場面ですな。ゲーム版では表現不可能でしかしゲームの世界観をとても良い具合に広げていました。