エレメンタルモンスター 〜五柱神の謎〜



DSで今月20日に発売されたカードゲーム。
とんでもなくマイナーでたぶん最終売り上げ2万本行くかいかないかだと思うんだけど、
MTGとかチョコボの絵本のポップアップデュエルとかが大好きな人には胸を張って勧めたい作品。


魔法カードとかの概念はなくて、カードの種類は全てエレムと呼ばれるクリーチャー。
それぞれに1〜10のマナコストが設定されていて、プレイヤーの持ちマナは20。1つのデッキには基本で3枚、それぞれの裏に1枚ずつ、
合計で最高6枚のエレムを組み込める。勝利条件は相手のエレムを全滅させること。一度に場に出せるのは一体のみで、戦闘も一対一。
残りのエレムは待機状態と見なされる。戦闘では互いのエレムが素早さ順に攻撃する他、余ったマナがあれば
待機しているエレムが特殊能力を使って相手を攻撃したり能力値下げたりと戦闘を援護できる。
マナは待機状態のエレムがターン終了時に1生産する。デッキ構築時に組み込むエレムを少なめにしてマナを温存しておき、
1ターン目から特殊能力を使うという戦法もあり。マナを使わずその場に待機しているだけで常時能力を発揮するタイプもいる。
そういうのは残しておくと厄介なので早めに全体攻撃や特殊能力で潰すのが理想。当然それを防ぐ方法も、それをさらに破る方法も用意されてる。


あと裏に配置したエレムは表側のエレムが死ぬまで一切場に干渉できないし見えない。そしてエレムは死ぬ時に
そのコスト分のマナを残していく。またエレムの中には裏側から出てくる瞬間にマナを消費して特殊能力を発動できるのもいる。
つまり、裏側にヤバい奴貼り付けてるエレムをわざと殺させるなり、特殊能力のコストで生贄にするなどして
「リバースカード、オープン!」がリアルで可能。発動のチャンスが一度しかないからか、普通の特殊能力より凶悪な効果が多いのもポイント。


デッキが最大6枚なのでドローとかの要素はなし。
コストはデッキ構築段階で支払っているので、大型エレムをいきなり出したって構わない。
相手のデッキも表に出ている分ならいつでも参照可能。お互い相手の手の内を見た上で戦略を決めることになる。
基本は詰め将棋的で読み合い重視なのだけど、特定の攻撃には「クリティカル(5%)」とか付いてるので
その辺に一発逆転というか、緻密な計算を一気に崩すランダム要素が含まれてたり。


エレムと彼らの使う技にはそれぞれ5種類の属性があって、赤・青・緑は三すくみ、光と闇は互いに相性最高。
相性が良いとダメージ2倍。悪いと半減。これはかなり大きな差で相性悪いとコスト8のエレムがコスト3に殴り倒されることも十分あり得る。
だからポケモンみたく相手の攻撃を読んでのエレム交代が結構大事。汎用性を考えると基本は複属性デッキがいいんだけど、
単属性で固めるのにもそれなりの利点があるので難しいところ。デッキに1つだけ組み込める属性ジュエルは
特定属性のエレムを強化できるというもので、これを最大限に活かすならなるだけ同じ属性だけでデッキ組んだ方がいいだろうなと。
たまに属性2種類のカードもあってそういうのは攻撃技の属性も2種類あって便利なのだけど、弱点も2つだったりする。まあ一部のカードは
単属性なのに攻撃技2属性だったりするけど数値的には飛びぬけて強いわけでもなく。大体どんなカードでどんな強デッキ組まれても
きっちり対策すれば対応可能という点でなかなかバランスが取れてるゲームだと思う。


主人公は5人。セーブデータは3つ。カードは全てのデータで共有可能。レアリティは4種類で図鑑モードでは説明文も読める。
ストーリーモードで戦闘に勝つたびにランダムでカードが1枚手に入る。ボス戦だと2枚手に入るけど、雑魚と違って3本勝負。
先に2勝した方が勝ちで、1度負けたらデッキを交代できる。その場で組むのもOK。ただし負けたデッキは使用不可で、そのデッキからカード抜くのも無理。
勝った側は同じデッキでまた勝負。最初で負けても相手の手の内は読めているので逆転の余地はあるけど、勝ったら勝ったで相手もデッキ替えてきて
それに同じデッキで対抗しなければいけないので、やっぱり初戦で勝っておいた方が何かと有利。よって最初にどういうデッキを出すのかがかなり重要。
無難な万能系でいくか、ハマれば強い一点突破型で突き抜けるか。まだ繋いでないけど、Wi-Fi対戦はその辺の駆け引きが無駄に熱そう。
自分はまだカードが集まってないので、2人目のストーリーをクリアするまで自重する予定。
……自分が行くまで賑わっていてくれればいいんだけど。