よくわかる中村九郎四天王の最後



読みにくさというか文章及びストーリー構成の難解さは


ロクメン>樹海>アリフレロ>黒白


なんですよ。全部読んでみた感じ。
ですので初心者はこれの逆で黒白から慣れていくのが一番なのですけど、
非常に入手困難なせいで今から入る大半の人はアリフレロが初中村作品になると思うわけで。
そうしてあの代替不可能な文章にハマってしまうと


黒白「アリフレロがやられたようだな……」
樹海「ククク……奴は四天王の中でも二番目の若輩者」
ロクメン「ラノベ読みごときに負けるとは中村作品の面汚しよ」
読者「食らええええええ!!!!」
三冊「グアアアアア」


みたいな事になるわけで。黒白は弱いけどなかなか出会えない、はぐれメタルのような存在と思ってもらえれば適当です。
そんなのが四天王と言えるのかという話ですけど、実際ラスボスを倒せる勇者パーティでもメタル系を100%仕留められるとは
限らないわけで。あの機動力と生存能力は状況によっては最も恐ろしい存在となり得るのではないかと。
というか黒白キューピッドのヒロインであるところの鈴木メイジ亜惰夢子(13)は中村作品最強のヒロインだと思うのです。
最も読みやすい作品に潜むジョーカー、底の知れない13歳の女の子。そして相方である主人公の加藤もまた13歳の男の子。
萌え要素やテンプレに人格形成を依存していない、天然物の13歳の男女の話。間違い無く他では読めない類の作品かと。