ねくろま。:平坂読 MF文庫J



魔法学園+ハーレム物+平坂分20%。
要素的には今までの平坂作品の中で一番売れそう。実際すぐに重版かかったそうで。
両方4巻打ち切りを食らったっぽい前2作のジンクスを振り払ってくれる事を願うばかり。


世界観はゲームの第二弾に準じてるっぽい。アメツチ王国とかいう単語が出てきたので
そのうち他のキャラクターもゲーム設定で登場するかも。とりあえずソラウサ2巻が凄かったシズの活躍に期待。


主人公のタイプが今までのシリーズと違う。
目線が内でなく外を見ているというか、人として成長してる感じ。
一人称作品の作家にとって主人公のタイプ変更は大変珍しく、これはタマラセが変形するのと同じ程度のインパクトがある現象。
どこかの喫茶店の地下に拉致監禁されてパンツを食わせるぞとウェイトレスさんに脅されたとか、何かそうしたきっかけがあったのだと思う。


この1巻はシリーズ開始時の準備運動っぽい。
自分に多大な衝撃を与えてこの作家に一生ついていこうと決心させたホーンテッド!4巻や
その判断は間違いではなかったと心底思えたソラウサ2巻に4巻ほどの衝撃はなし。その辺は次に期待。


スターシステムは相変わらず。
ソラウサでくおんが出てきた時は設定違うじゃんと違和感覚えたりもしたけど、3作目ともなるとそれほど気にならなかった。
この手法はシリーズを出せば出すほど効果が大きくなるらしい。10作も出せば凄いことになるかも。


ヒロインが四六時中骨なのはイラスト的にどうかと思うので、2巻以降は人間形態が多くなるのを希望。
しかし正直マシロ初登場の『白い恋人』は平坂読黒歴史だと思ってたけど、絡む主人公が前向きだとずいぶん印象が違う。
やはり主人公に尽くされるだけの魅力があってこそ献身的ヒロインは光ると思う。


イエロウ・スプリングとかいう単語を見て吹いた。
新シリーズの作中で以前のシリーズをベタ褒めするのはもはやデフォなのか。