天を決する大団円(上):ろくごまるに 富士見ファンタジア文庫



とりあえず次できっちり終わりそうで何より。
リアルタイムで1巻から読んでた読者は感無量でしょうなあ。
下巻の前に(中)が挟まる可能性もまだ消えたわけじゃないですけど、展開からいって
1冊もあれば十分まとめることができるかと。
それでは大丈夫だとは思いますが、一応まだ読んでない人のためにネタバレは伏せますです。

とりあえず鏡閃のヘタレっぷりに泣きました。あれだけ何冊も引っ張っておいて
いかにもシリーズのラスボスですよって感じの途方もない強敵だと思わせておいて、
いざ表に出てきたらあの様とは。まだ轟武の方が5倍くらい強そうでしたよ。
そしてヘタレが脱落したところで、残された伏線は以下のとおり。

  • 龍華の目的
    • 鏡閃に語った4つでほぼ間違いないと思われる。おそらくは最良から2番目、和穂生存・龍華死亡
    • ここで和穂を助けても宝貝回収は続く。まだ半分以上残っているわけで、いつ死ぬかわかったもんじゃない
    • ならば和穂に自分を討たせて仙界の恩赦を狙うか、人間界そのものを滅ぼしてしまうか
  • 龍華の仮面
    • 何か夜主と関係ありそう。自分が死んだ後への布石?
  • 静嵐大帝の秘密
    • 割とクリティカルなものである気がしてならない。混沌出せるって何気に凄いよね
  • 消えた護玄
    • 人間界に来ていると予想。つーかやっぱり犠牲者を助ける手立てはあると思うんよ
    • 何万人もの犠牲の上に助かったって和穂が苦しむのは目に見えてるし、ねえ?
  • 燕寿
    • 護玄に同じ。しかし孫歳はいいキャラだった

やはりろくご氏はストーリーテーリングというか、読者の裏をかくのが上手いと思うのですよ。
今回だと孫歳の犠牲者リストとか。むしろ関西人らしく語りが達者なのかもしれません。
いずれにせよ、下巻はどう転んでも面白くなることが確定なのでこれはもう期待するしか。
……できれば半年くらいで出してくれると嬉しいのですけど。いや、いっそもう生きていてくれるだけで……。