ダブルクロス・リプレイ・アライブ 覚悟の扉：矢野俊策 富士見文庫

前作を読んだ時も思ったんだけど、何ていうか、小説を読んだかのような読了感。話の流れに背骨が通っている感じ。
事前にきっちりテーマを定めてるから物語として成立してる。作中のシーンの全てが最終的にテーマへと集約するための伏線として準備されている。


TRPGはプレイ経験がほとんど無くて五竜亭やクロちゃんを読んでいた程度の門外漢なのだけど、
きくたけ氏や田中天さんのリプレイはプレイヤー同士の掛け合いやゲーム内のギミックを使った面白さを重視するもので、
矢野氏のリプレイはストーリーをTRPGという形式で紡ぐことに重点が置かれているのだと感じた。


感想？　聞くまでもなかろうよ。
というか他のリプレイ出してるところも頑張って下さい。自分はコクーンかアビスのライブノベル、あとロードス物の新作を読みたいです。
新ロードスの舞台裏で活躍していた冒険者たちを描く、という形にすれば魔神戦争編の三部作並に面白いのができるんじゃないでしょうか。