モノケロスの魔杖は穿つ2:伊都工平 MF文庫J



いいやったああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!
やった!! やった!! やってくれたよこの人!!!! 


いやもう、お・り・が・みの3巻を読んだ時の気分というか、狼と香辛料の1巻を読んだ時の気分というか、
至高にして究極のライトノベルであるさよならトロイメライで八千代がデレた時の気分というか、
ホーンテッド!の4巻で伊呂波先輩を知った時の気分というか、電撃4コマVol.1を読んだ時の気分というか、
戦慄の宇宙ゲーム貴族会を読んだ時の気分というか、シヴィザードの奥深さに気付いた時の気分というか、
ROで初めて露店を開いた時の気分というか、デビルメイクライ3で1面のムービーを観た時の気分というか、
九龍学園の依頼人に裏密を見つけた時の気分というか、JUSでネウロ封神演義の原作再現具合を知った時の気分というか、
場末のブックオフ蒼天の白き神の座を見つけた時の気分というか、moonをクリアした時の気分というか、
橘さんがバスケットで高校生2人に勝ってはしゃいでる時の気分というか、パネキットで飛行モデルを作った時の気分というか、
近所のゲオでベアルファレスを見つけた時の気分というか、アラビアの夜の種族のWizパートを読んだ時の気分というか、
大神降ろしで蘇る自然と音楽に圧倒された時の気分というか、ギャングスター・ウォーカーズを読んだ時の気分というか、
ダークアイズで初めてゲームで他人とチャットした時の気分というか、ソラウサ4巻のクライマックスを読んだ時の気分というか、
アールエスで必要な建材が揃った時の気分というか、ハセヲが志乃とメールのやり取りしている時の気分というか、
第二次αでアイビスが覚醒した時の気分というか、アルバフィカの活躍に毎週木曜が楽しみだった時の気分というか、
橘さんがパスタを早食いしている時の気分というか、世界樹の迷宮で隠し通路を見つけた時の気分というか、
シムシティ2000でアルコロジーを作れるようになった時の気分というか、エンドセクターの3周目をプレイした時の気分というか、
街のファンブックか何かでお爺さんのシナリオを読んだ時の気分というか、DPS-Dの奴隷ソングを聴いた時の気分というか!


天よ地よあらん限りの祝福を。
自分が最高だと胸を張って断言できる作品が、新たにまたひとつ生まれました。


1巻だって相当良かったのにも関わらず2巻での飛躍っぷりが尋常じゃありません。
そう、例えるならば体育のマラソンで学年4位を取った男の子が、翌日ロケットブースターを背負って登校してきたようなもの。
モノケロス2巻はそんな感じです。もう何なのこれってくらいに加速加速に急加速。
込められた密度が半端じゃなく最初っからクライマックスです。
熱血キャラが「うおおおーーーーっ!!!!」とか叫びつつドリルで壁を次々ブチ抜きながら飛んでいくイメージなんですよ。
まさしく眼鏡ドリル作家の面目躍如で本領発揮なのです! 今、ドリルが頚木をねじ切った! Oh! ジーザス!


ジャンルは現在学園本格王国ファンタジー
いくつもの小国に分断された日本のとある国の中、不可抗力で建国をしてしまった主人公たちが
最弱小の新興国家として力の論理が支配する国際社会でいかに生き延びようか、という話。
主人公たちは全員高校生だけど、同時に国の要職で互いの生死かかってるわけでマジな時のやり取りとか
「そこまで言っちゃうの?」ってくらいにシビア。けどそれすらエンターティメントとして面白い。
そしてヘタレに見えて全くヘタレじゃない主人公。「王としての資質があって半ば成り行きで王になった」という設定からすると
一般的には優しいだけが取り得の優柔不断というかそんな感じなんだろうけど、奴はマジで王です高校生なのに。
バランス感覚行動力決断力がズバ抜けてるのはもちろんのこと、その有能さが一見ヘタレな人格から乖離していない。
有事の時だけ二重人格的に有能になるんじゃなく、誰も気付いてなく自覚も無かっただけでこの主人公は徹頭徹尾王なんです。
自らの意思と行動で国家レベルの危機を打開できる。けど別に高校生として周囲から浮いているわけでもなく。
無茶な設定に描写で説得力を付与できる人って貴重だと思うんです。逆に言うとそういう人だからこそ
現代学園王国ファンタジーなんて代物を上手く調理できるわけで。


あと戦闘シーン。基本的にこの話の戦闘は全て国同士の武力闘争なわけでそれでも建国したての1巻の頃はまだ大人しかったのですが
2巻で一気にはっちゃけてくれました。リアルの国家が巻き込まれたらあっさり滅びかねない超インフレ戦闘ですよ。
千早城の現物見た時はあまりの短絡思考に思わず吹きました。いや確かに巫女装束のことを千早と呼ぶって学園Wizで学びましたけど!
猫耳レーダーといい、千早城といい、なんだかあえて形だけのわかりやすい萌え属性をキャラに付与してる気がするんですこの作者。
アホかあああああ!!! と突っ込まれることを承知の上でふざけてる。いや、読んでて楽しいからいいんですけど。
それと本州起動シーンのやり取りはガチ。あれこそ神ですよ神と人との対話ですよ。


最後に言いたい事を断片的に散らしてみたり。

  • スーパーキャッチ! スーパーキャッチ!
    • まさか耳自体に萌える日がこようとは
  • トルティーヤ美味しそう
  • 化鳥! 化鳥!
  • ダンディ! ダンディ!
  • 珍獣園! 珍獣園!
  • 空間跳躍! 軍隊輸送!
  • 秋津州! 秋津州!
  • じ・じ・い! じ・じ・い! 
    • 仮にも一国の国王同士なのに何あの孫とガンコお爺ちゃん
  • 何を言いたいのかわからなくなってきたのでこの辺で。
    • で、3巻出るのはいつですか?