ゲーム脳、かく語りき(R-TYPE編)



「このスーファミ動くの?」
「現役さね。何かやりたいのある?」
「じゃR-TYPE。DSばっかりやってるからシューティングに飢えてるんだわ」
「うい」
「お、動いた。2人プレイないんだ」
ボーン
「結構難しいな」
ボーン
「えー! あれだけ進んで最初からって、これチェックポイントとか無いわけ?」
「うん」
ボーン
「……ちょっとパス。手本見せてくれ持ち主」
「おうよ」
ボーン
「……クリアしたことある?」
「一面ならね。はい交代」
ボーン(×10)
「このゲームのオプション強いな。何発当たっても平気だし、飛ばせるし」
「というか主人公いらない。オプション2機突っ込ませれば終わる」
「あーでもオプション様、主人公いないと弾撃てないし」
「それでも体当たりで何とかなりそうなんだ」
ボーン(×14)
「オプション様って、主人公がアイテム取ると飛んでくるんだよな。普段どこにいるんだろうね」
「オプション様がタバコ吸ってるとこ想像した」
「あー、主人公が死ぬと帰るわけね。で呼ばれると『またかよ仕方ねえねあ』みたいな感じで」
「それかグラディウスあたりでバイトしてるとか」
ボーン(×8)
「この戦艦は楽だね。ってか生物がいるとキツい気がする」
「ボーナスステージだよな。さっき初見でボスまで行けたし」
「あの反射レーザーどう攻略すりゃいいんだろ」
「必死に見切るしかないんじゃね。ほら頑張れ」
「あーあーあーあーあーあーあーあーあ?」
「死んだ」
「真ん中を一段階壊すと反射パターン変わるんだ! これ覚えといて!」
ボーン(×6)
「食らえ波動球!」
「あいつ強すぎ。ってか波動球ってメジャーな技だったの?」
「えっとね、今週二拾三式出たよ」
「まだ読んでない。夜中にコンビニ行ってくる」
「波動球の無効化とかあるんだよ何で普通に衝撃消せるんだよあれ」
「そういやミュージカルとかあったよね」
「あるの?」
「うん。あとブリーチとか」
「実写キャラが卍解とか言っても寒いだけだと思うがなあ。でもセーラームーンもあったか」
ボーン(×9)
「体当たりか」
「……オプション様の方を自機だと思ってしまったー!」
「仕方ないよ。主人公カラーリングとか地味だし、どう見ても赤くてデカいオプション様のが目立つもん」
「合体してると特にわかりにくい。敵の方もオプション様の方を警戒してると思う絶対」
「あー、でっかく指名手配されてたりとか。主人公一撃で壊れるからどう見てもオプション様のが強敵」
「でも主人公放っておくとオプション様が来るから」
「面倒見いいよなオプション様」
ボーン(×10)
「あのスピードアップはどう見ても罠だ」
「敵の罠だな。ここで取ったら絶対操作ミスる」
「あ、今度のボスってもしかして」
「こいつ地形利用してくるのか」
「スクロールの速度が一定じゃないのな。あ、またスピードアップ」
「こ、この!」
「やったああああああああ! クリアクリアよかった俺倒す自信無かった!」
ボーン(×8)
「あー、下にいると敵の落下速度速まるんだ」
「上で誰かが見てるとしか」
「いや重力加速……」
「わかる。今のわかる。いや他の誰にわからなくても多分俺らにはわかるから」
「主人公機地味だよなあ……」
ボーン(×4)
「急にエイリアンが来たので」
「それ元ネタなんだっけ?」
「確かサッカー」
「あー、思い出した! 日本代表ね」
ボーン(×6)
「ここはオプション様切り離さない方がいいね」
「あばばばばば」
「あばばばばば」
「何かさあ、こういうフレーズとか作ってみたい。少しの間だけでいいから」
「難しそうだなあ。あれは才能が必要だろ」
「新しいAA作ってみるとか。AA職人は凄いよな」
「週刊少年漫画板のネウロスレにいるよ職人。早売り買って月曜日の0時に作ってる」
「凄えなあ職人」
ボーン(×9)
「やっぱり最後は壱百九式波動球で倒すと思うんだ。それをどう見せるかやね」
「出るかね壱百九式」
ボーン(×7)
「急にタコが来たので」
「やっぱりあれタコだよな」
「無理して波動球撃たない方がいい。通常弾で潰さないと」
ボーン(×2)
「お、これイケんじゃね?」
「いけるいける」
「助けて助けて助けて助けて助けて助けて」
「助けてって言われても何も出来ん」
「……」
「追い詰めてたんだがなあ」
ボーン(×4)
「あのボスの中にオプション様を潜り込ませるというのは」
「やってみれば」
「おお成功」
「うわ」
「駄目だ。オプション様がいないとあの猛攻は耐え切れん」
ボーン(×3)
「これって何だろ。いつの間にか弾撃ってるの」
「あれだ! 主人公の同型機! ボスに捕まってたんだ!」
「あ、死んでる。微妙に色違うね」
「主人公が特別製なんだろうな。ここまで来れたわけだし」
ボーン(×2)
「壱百八式波動球ならボス貫通できる!」
ボーン(×2)
「壱百八式波動球! ってこれもしかしてボスの中に潜り込めば」
「今どこ?」
「入ってる! ボスの中入ってる! ここからちょタコがすり抜け」
ボンボボーン
「あ?」
「え?」
(中略)
「おー、要塞壊れてく」
「操作受け付けないね」
「あ、主人公が波動球撃ってる」
「おー、おー、そうかこのためにいい演出だ」
「バイドエンパイヤワズコーラプストアンドメニープレイヤー」
「銀河を支配しようとしていたバイド帝国は崩壊し、死んでいった多くのプレイヤーが元の形に戻った?」
「敵の名前、バイド帝国っていうんだ。初めて知った」
「アンドネクストステージ?」
「あ、難易度ノーマルだ」
「もう気力ないなあ。一回だけやってみよう」
「機雷の爆発速度が早い」
「でも一面はもう温いね」
ボーン
「今の弾早かったんだよ! やればわかる」
「よっしゃ壱百八式波動球!」
「あれ? 変わらない?」
「遅い弾と早い弾が混ざってるから難しいんだよ」
ボーン
「もう寝るね」
「うん、おやすみ」