今週のネウロ 第83話 求【ようきゅう】



とうとう来ましたよネウロには絶対不可能な、正真正銘ヤコが何とかするしかない障害が。
今までのヤコの不遇、「貴様の日付はいつになったら変わるのだ?」とか「桂木弥子はやはり只の傀儡だったのだ」とか
「やはり人形だな」とか散々な扱いされてきたのは全てこの局面で活躍するための前フリに過ぎなかったのです。


初の晴れ舞台でいきなり自分とネウロの命+パスワード失敗で都民一千万、加えて事によっては全人類の運命まで背負うのは
いささかハードワークではありますが、それはそれ。人間は追い込まれるほどに進化のスピードが速まるというネウロの台詞を考慮すると、
この状況は紛れも無く今までさりげなく続いてきた「もっとヤコを鍛えるネウロのWJトレーニング」の総仕上げと言えるわけで。
今後3日間でどれだけ成長してくれるか無性に楽しみです。


頭脳戦艦HALの攻略にあたって、他のキャラの出番はあるのか?
匪(竹)口刑事はネットを介して援護攻撃とかできそうだけど、他の面々がHALと戦うのは難しそう。
劇中で強いとされてる吾代・ユキ・笹塚でもX並に強化された軍人が銃使ってきたら普通に死ぬだろうし。
でもこの面々も活躍した方がおいしいから、ネウロ達とは別方面でHALが犯罪者暴走させるとかして、それの鎮圧にあたるとかいう形にするんだと思う。


ヤコはこれから3日間どうするんだろ。普通に学校とか行くんだろうか。
HALを理解するためにはどうしたらいいのか。とりあえず事件を全部回想するとか。
ライスの事件で春川教授と直接会った時の会話とかに何か仕込まれてる気がしないでもない。
松井先生ならそれとなく伏線入れてそう。パスワードは春川の生きる目的らしいし。


4巻の温泉宿で興味深い台詞。「彼女は死(ゼロ)に負けたんだ」 うわいきなりめっちゃそれっぽい。
自然淘汰とか言ってるけどこれかな。脳力が弱くても生存競争には打ち勝てなくて求める世界は1と0の狭間。0.5。半分。生と死の間。
生きてるのでも死んでるのでもない状態? 単純に電人HALの事を指してるのだろうか。うん。「1と0の狭間でなんとしても生きること」が目的らしいし。
その理由がさっぱりなんだよなあ。死(ゼロ)が嫌ならどうして1と0の狭間なんて0に近い場所に近づくのか。
1である限り死は避けられないから? 最終的に1も0も超越したかったから?


単純娯楽漫画というのは何気にとんでもない言葉。いわばノンジャンル。読者を楽しませる限りにおいて何でもあり。
まあそれはどの漫画でも同じこと。推理で楽しませるなら推理漫画で、戦闘がメインならバトル漫画。
つまるところ単純推理漫画という1巻折り返しの名称は、何でも使って楽しませてみせますよ、という決意表明なわけで。
相当な自信だし恐ろしいことに今現在において見事に有言実行しちゃってます。凄まじいです。これからも頑張って欲しいです。

  • 巨人の星パロ、一徹の修行がいつになく過酷。パスワードはちゃぶ台で正しいんだろうか、あれ。
    • あと帽子にゴルフと書いてあるとか、こういう細かいネタは昔のこち亀みたいで好き。