ジャストボイルド・オ’クロック うえお久光:電撃文庫



人と家電が共存する世界で私立探偵の主人公と相方である「目覚まし時計」の家電が
11歳秘書が味噌汁作ってたりバズーカランチャーが家電だったりヒーローや悪の組織が社会に存在してたり
私立探偵には暗い過去が付き物で過去の職業は警官とかそういうのが王道だったり
タクシーが宇宙を目指したり人と家電の共生は物理的レベルだったり有知能弾丸が萌えで燃えだったりする中で
ハードボイルドでも生煮えでもない、どっちつかずでなくちょうどいいという感じに頑張る話。


「家電」を「スタンド」とか「武装錬金」とか「アルター」とか「虚軸」とかに入れ替えても成り立ちそうで
やっぱり成り立たないだろう話。「共生」が軸のひとつなのでスタンドや武装錬金で語るのは無理があるのです。
強制的な共生は自然な形でないと悩んだり自分の家電が気に食わなかったり仲違いしたり本音でぶつかったり。
とりあえず登場するなり宿主ブッ殺してラスボスの座を奪ったギャラン・ドゥは迷いが無くて大変素敵だと改めて思いました。


・しまったエンゼル御前忘れてた。
・まあアレは例外的な存在でしょうし。共生についての話題なんてカケラも出てませんでしたし。
・「目覚まし時計」の武装錬金は存在すると思う。少なくともあってもおかしくない。どこがどう闘争本能なのか知らんけど。