オーデュボンの祈り



橘さんをもずく風呂に漬けて洗脳した人と苗字が同じだけど、別にその人とは関係ない伊坂幸太郎氏のデビュー作。
デビュー作でこれを書けることが凄いです。ストーリー構成と人物描写の秀逸さはこの頃からしっかり感じられます。
散りばめられた情報のパズルが嵌まる快感をしっかり味わえる良質ミステリー。こんなのと競争を強いられる小説業界は大変だと思いました。
それと城山怖すぎ。ただの人間なのに、ゾンビやらエイリアンやら世界滅ぼす力とか持ってるラスボスやらの一億万倍恐ろしい。
むしろアレが一般人だからこそおっかないというべきか。現実にラスボスはいないけど、城山はいるかもしれないのですよ。