ホーンテッド! 4



メディアファクトリー文庫8月の新刊にして、平坂読氏の最新作。既刊4冊の中では1番良かったと思う。
ドタバタ物のライトノベルとしても十分に水準以上なのだけど、それ以外にも既存のライトノベルには無い何かがある気がする。
主人公があそこであのキャラに対してああいう感想を抱いたシーン、何か突然突き落とされたような感覚がした。
曖昧な書き方だけど、読んだ人ならわかると思う。あの主人公は自分が想像してたラノベの文法から明らかに逸脱した思考をしてた。
このシリーズは文章から何から全てが独特。完全オリジナルというわけではないけど、一般のライトノベルからは微妙にズレてて
そしてそのズレは平坂氏以外が再現するのは不可能では無いにせよ、非常に困難だと思う。そこに自分は面白さを感じた。
日常に憧れる一般人へ対する非日常な主人公の感想。ハルヒ1巻読んだ時も似たような事感じたけど
あれよりストレートというか、オブラートに包まれてなく生々しいものを感じた。ある意味私小説なのかも。
これが最終巻らしいけど、新シリーズで華麗に復活してくれる事を強く期待。この人の書く文章をもっと読みたい。