ベアルファレス

「仲間とはしゃぎながらダンジョンに潜るゲーム」


このゲームは冒頭が面白いと思った。
主人公はドラクエチックな無口無個性型。
舞台は謎の古代遺跡、及びその周辺に作られた町。


主人公は遺跡を目当てにやってきた冒険者
同じように町にやってきた新米冒険者達と一緒に遺跡に関するレクチャーを受け
装備を渡される。
あとは周りにいる中から気に入った仲間を選んで遺跡に突入するだけ。


RPGにおいて主人公がダンジョンに潜る際には、普通何らかの理由付けがなされる。
それは病人のためにダンジョンの奥にある薬草が必要だったり、
村が敵に襲われてダンジョンを通らないと逃げられなかったり、
ダンジョンの奥にいるボスを倒すためだったりする。


このゲームの開始時において、主人公は背景も設定も無い一冒険者だ。
キャラメイクの一つとして遺跡に潜る目的という項目があるが、
それはゲーム進行と一切関係ない。目的が何であれ、とにかく主人公は遺跡に潜る。
理由付けの部分が非常に希薄なのだ。その投げっ放しぶりを面白いと思った。


ダンジョンがあって敵がいてアイテムがある。
それなら面倒な理屈はいらない。主人公がそこに潜るのは当たり前の事だ。