ソードワールド2.0リプレイ 新米女神の勇者たち2:秋田みやび 富士見書房
ソード・ワールド2.0リプレイ 新米女神の勇者たち(2) (富士見ドラゴン・ブック)
- 作者: 秋田みやび,グループSNE,中島鯛
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2008/07/19
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 19回
- この商品を含むブログ (41件) を見る
第二話のソラの恋愛ロールとそれを支えるシナリオが凄え。
「昔付き合ってた彼がいた」ってキャラ設定があって、こいつがシナリオの重要人物。
そいつについて調査していく中で「昔はこういう事があった」 「二人でよく○○へ行った」みたいな過去を
明らかな好意と未練と慕情混じりに語る様子の切なさにソラの株価が垂直離陸。予想して買ってたスイフリーも得意満面。
そのロールが「今の彼はどこかおかしい」という形でシナリオの解決に繋がっているわけで、これは明らかにソラの魅力を引き出すためのシナリオ。
彼であるレイクリス氏が最後まで一切出てこないのもポイント。
これでもし本人が直接出てきて
「ソラの昔の彼氏のレイクリスです^^ 私は大変な事件に巻き込まれてしまった……」
なんて語り出したら嫉妬に狂った読者がアニメ版.hack//G.U.後期の田中君みたいなテンションで「てんめえええええええ!!!!!!!」
って叫びかねなかった。二人を再会させずに終わらせたおかげで良い感じに余韻が残るラストになった。
あとレイクリスの方もまだソラが好き、ってのが手紙できっちりフォローされてたのも丁寧な仕事だと思う。この辺は女性GMならではの機微か。