Persona - The Rapture



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ペルソナの設定を使った学園RPG。制作者は「夜明けの口笛吹き」の人。
単なる二次創作にとどまらず、ペルソナ3のテーマを理解した上で違った角度からそれを見直してるのが凄いと思った。これは創作者の仕事。
ペルソナ3のテーマは端的に言うと死の否定というか死ぬのは絶対嫌だから生きるために戦うって事で超スゲェ化け物であるラスボスに挑まなかったら全人類が死ぬから
主人公たちは戦いに赴くんだけど、じゃあ例えば頭のおかしいペルソナ使いの集団が自分たちだけを殺す気で襲いかかってきたら、生きるためにそいつらを
殺す事ができますか? それは正しいことですか? 殺してから後悔しませんか? ペルソナ使えば証拠は残りませんよ? という方面に
切り込んだのがこのゲーム。死ではないものと戦うペルソナ使いたちの物語。彼らが己のペルソナで倒すと決めたものは何なのか。
家庭用で出すには少々刺激的かつ万人向けでは無いという意味で、おそらくフリーゲームでしか拝めないだろう類の作品。スタージョンの10%。


プレイ時間は10時間程度。難易度はレベル上げを封印すると鬼だけど上げればゴリ押しが可能。日常生活パートで入手した「紙切れ」をセーブポイントで使うと
「休日に○○と遊びに行った〜」みたいなイベントが始まって仲間のペルソナを強化できる。ある程度それをこなすと自分のペルソナも成長する。
ダンジョンは短めで雑魚敵の強さもエンカウント率もそこそこというプレイヤーに優しい仕様。あと春日の休日イベント2回目は必見。駄目だあの高二男子。