「理由あって冬に出る」の表紙の眼鏡っ娘が誰なのかという件について今さら語ってみる
- 作者: 似鳥鶏
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2007/10/31
- メディア: 文庫
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一通り読み終える→表紙絵を見る→「あれ? そういや主人公の隣にいるこの娘誰だろう?」→「探偵役の伊神先輩に違いない! そういや性別表記なかったし!
表紙絵で叙述トリックの種明かしとはさすがミステリーレーベルだぜヒャッハー!」→P43の『彼』に気付いて絶望する←今ここ
読み手の98%は同じ道を辿って血涙したと思うのです*1。誰かがこの悲しみを終わらせねばならない。
昔ラノベ作家か誰かが言ってたんですけど、お金を出して本を買った読者にはその定価の分だけ作品に文句を言ったり口を出したりする権利が発生するそうです。
というわけで自分は払った580円の80円分くらいを使って伊神先輩を女の子に変換します。残り500円分は表紙絵を愛でます。このゴチャゴチャ背景……さすがtoi8だぜ*2。
伊神先輩の性別はストーリーと無関係ですからこの程度の改変で作品が崩れる心配はなく、また幸いにも創元推理文庫には表紙絵以外のイラストがありませんから
続編の表紙で編集部が空気読まずに男の子ver.の伊神先輩とか出さない限りはこの改変が崩れる心配もないのです*3。小説の内容を意図的に誤読する事については
何かしらの抵抗があるかもしれませんが、そもそも元来フィクションですから。虚構に事実を求めても仕方がないのです。読者が好きなように解釈すればいいのです。
この妄想はデメリットが0に対してリターンは果てしなく。
例えばこの先続編が出て「伊神先輩と一緒に男湯に入った」なんて地の文が出る度に自分は宇宙一幸福な読者になれる自信があるのです。
……考えただけで幸せになってきましたよ? うわ伊神先輩そんな大胆な! 駄目です僕には柳瀬さんと秋野が!←改変その2