薔薇のマリア1 紅玉の薔薇:是美三々/十文字青 角川書店



最新刊の後書きで愛がこもってると言われてたから読んでみたのだけど、これは凄い。
「マリアローズが人間の屑に絡まれ、顔の事を言われて逆上。撃退→カタリと公園で小粋なトーク
 別れた後で人間の屑が仲間を連れてリベンジに→アジアン登場。人間の屑をあっさり倒し、以後ページ毎に妄言を吐き散らす」
この流れがまんま薔薇のマリア。マリアローズの台詞とか表情とかカタリの魚顔とか行動とかアジアンのアホっぷりとか
全てが全く原作同様。しかも中身は完全オリジナル。なんかもう漫画なのにコマとコマの合間から原作の雰囲気がありありと伝わってくる。
十文字青が自分でネーム切ったんじゃないかと疑いたくなるくらいの再現度。
「もうひとつの」とかいう形容詞が全く似つかわしくない「薔薇のマリア」そのもの。
コミカライズはこういうのもアリなんだと感心した。書き手が原作を完全に理解していたから、そして愛があったからこそ実現した奇跡。