クリティカル・クライマックス:藤澤さなえ 富士見ドラゴンブック



ぺらぺらーずの9冊目にして最終巻。最初の頃と比べると藤澤GMが見違えるほど成長していると言いますか、
ぶっちゃけ既にリプレイ執筆の腕前は今のSNEで上から数えた方が早いんじゃないかと思ったり。
プレイを楽しんでるのが読んでいて伝わってくるのは良い兆候です。9冊分の実戦経験はやはり得難いものがありますな。


エキドナ登場時の演出とか、どちらかと言えばFEAR系の進化を遂げているように見えます。
細かいルールに拘らずその場のノリと勢いで進めるのが得意そうというか。一度そっちのシステムでGMやってみて欲しいです。
水中での移動速度が1ラウンド何メートルとか考えてるよりも、絶対向いてると思うんですよ。


今回の話でフォーセリアの大気圏が地上100メートルであることが判明しました。
巻末の清松氏の長文突っ込みが関西人らしい高度なお笑いネタだなあと。


作中のリドルに絡めた口絵がなかなかのクオリティ。
やはりベルカナには黒が似合うのです。


ともあれ、「3年間ありがとうございました。藤澤GMの次回作にご期待ください!」って感じの大団円でした。
次はいったい何のリプレイを書くのか楽しみだったり。一度ソードワールドから離れてみるのもいいかもしれません。
未来のSNEを背負える人材だと真剣に思うので、ぜひ今のうちから様々な経験を積んでいって欲しいところ。