マナケミア 〜学園の錬金術師たち〜



アトリエ+学園物。結論から言うとめっちゃ面白い。めっちゃ青春。


マリーやリリーのように錬金術で何かをするのではなく、それを学ぶ過程を描いたゲーム。
ゲーム内の時間は「第1章2週目」という風に1週間単位で区切られており、週ごとに行われる講義の課題という形で
調合の勉強や学園外での材料探索、戦闘訓練などが行われる。課題で良い成績を残すとその後の自由時間が増え、
単位を落とすと高難易度の補修が行われる。自由時間は仲間との交流や学園でのアルバイトによる金策ができる。
アルバイトの内容は賞金首モンスター退治やアイテムの調達など、シリーズの酒場の依頼に準ずる感じ。


4人以上の生徒が集まれば学園内のアトリエを借りる事ができる。要は部室扱い。
初期の仲間も同じアトリエのメンバーで大抵いつも部屋の中で固まってダラダラしていて、
一緒に課題をクリアしたり調合を手伝ってくれたり、何かしら作ってると横から覗き込んできて新しい調合のヒントをくれたりする。
あとゲームが進むごとに、アトリエ内に少しずつ仲間の私物が増えていくっぽい。まさに部室。


とりあえずグンナル先輩は神。青春の生き神様。
無理矢理勧誘してくるし頭悪いし課題も調合も手伝ってくれないのだけど、
大らかで破天荒でいつも忙しげに走り回って学園生活を謳歌している姿がなんというかこう、
付いて行きたい気持ちにさせられてしまうというか、凄く頼りになりそうというか、
ぶっちゃけゲーム史上稀に見る理想の先輩キャラ。先輩だけで値段分の元は優に取れた気分。


調合は基本的に材料揃えて混ぜるだけ。疲労度だのMPだの材料劣化だのといった面倒な要素は全て省略されてる。水はアトリエの水道で汲み放題。
使う材料ごとに属性スロット回して、材料の属性と一致すると品質が上がったり従属効果が備わったり。
この過程は仲間に手伝わせることも可能。あとアイテムは1つ持っていれば次以降はスロット回さず同じ品質・効果の物を量産できる。
既存のレシピでも先頭の材料を変えると別のアイテムになることがある。
レシピは購買だの学食だの学園のあちこちにある店で売っていて、シナリオが進むにつれて追加されていく。
全部買い揃えると馬鹿にならない値段なので、いかにして金策するかが結構重要。


キャラの成長は調合と深く関わっており、経験値の概念は無い。
特定のアイテムを調合すると「HP+25」 「物理攻撃力+10」といったアビリティが手に入り、
戦闘で得られるAPを割り振ることでそれらが効果を発揮する。
つまり、新たなレシピの発見がキャラの強化に直結する。といっても調子に乗って調合ばかりしてると
すぐAPがカツカツになるので、戦闘と調合をバランス良くこなしていく必要がある。


ダンジョンを探索すればレシピや材料が手に入り、シナリオを進めれば店に新しいレシピが並ぶ。
プレイヤーにご褒美を与えるタイミングが絶妙というか、プレイするモチベーションを保つ工夫が
いい感じに動作しているゲームだと思う。ガストはシステム面でとても良い仕事のできる子。