今週のネウロ 第80話 痒【かゆい】 それとコミックス8巻



初めてマトモな動機が語られたよ! いや何をもってマトモとするかは一概に言えなくて
例えば「ブッちゃけたかったから」も理解できるという意味ではかろうじて正常な方だと思うのだけど、
匪口刑事の混沌願望は家庭環境絡んだ本当にわかりやすい真っ当な動機で、ネウロという漫画の犯人勢の中で
ある意味Xやアヤを超える特別扱い受けてるのですよ。「ひとりきりでなければ歌えないから」というアヤの動機も
真っ当と言えば真っ当だけど、友人より歌を選んだ時点でやっぱりどこか狂ってる論理だと思うので。


で、それほどの特別待遇を与えられたからには、ストーリーの上でもそれなりの活躍をしてくれるんだろーなー、と。
とりあえず
ネウロを物理的にマジで限界まで追い詰めた
功績は既にあるのだけど(これで実は余力ありました、とかそういう展開だったらジャンプ投げようかと。自分で言っといて!)
それだけで終わるキャラではないかと。
警察サイドでHALに対抗できる唯一の人材だし、もっと脳を鍛えられてパワーアップしてるだろうし、
今後救われて改心すれば無理矢理犯罪者を作りだすHALのやり方を「それは○○だから駄目なんだよ!」と
自らの経験踏まえて真っ向から否定するというおいしい演出だって可能だし。
器物損壊だの殺人未遂だのの罪は、場合が場合だから後から償うって感じになるかと。もしくはアヤみたく刑務所の中から支援。


来週の展開として、あの状況からネウロが300人を倒すのは不可能だろうから
トレーラーに詰まれたスパコンを何とか止めるしかないわけで。今現在それができるのはヤコだけなわけで。
あれだけ派手にチェイスしてれば警察も追ってきてるかもしれないけど、今現在ヤコたちは落ちた橋の向こう側にいるわけで。
それでまあヤコが匪口刑事やスパコンを物理的に何とかするのも無理っぽいのでこれはもう説得しかないだろうと。
Xの時には時間を稼いでもらう必要なかったらしいので結局依頼人を救うだけに終わったヤコの「人を理解する才能」の発露がついに。
「願望がある限り必ず犯罪に行き着く」 「だから人間はみんな犯罪者」という匪口理論は結構穴だらけで(大多数の人間は犯罪に走ってない)
結局のところ匪口刑事本人が自分の他愛無い願望から結果的に両親を殺してしまった、という事で必要以上に追い詰められてる面が強いと思うので
そんな不幸な子供である匪口刑事を恵まれた家庭に育ったヤコがどう説得するのかが本当に楽しみだと思うわけですよ奥さん。


ネトゲ好きなのでネットゲームがネウロに出てきたというその事実が既に死ぬほど嬉しかったり。しかも重要キャラの動機関係で!
・どっちの世界で暮らすか。既出かもしれないけど、両親が自殺した理由はHALが春川殺した動機にも繋がってるような。
・例えば、匪口刑事の両親がネトゲの中で生きる事ができるようになったら、リアルに残ってる体の方を哀れに思うんじゃないかと。
・それこそ殺せるなら殺して楽にしてやりたいくらいに。
・8巻は吾代が義務教育6年だったり2面のボスが変形したり匪口刑事が「犯罪者だらけの混沌な世界」って言うシーンで頭掻いてたりしてて見所満載なのです。
・あと愉快犯のゲストは笛吹刑事。バスローブ姿でワイングラス持って将棋といい、この人妙なキャラが定着したよなぁ。
・藤原万次郎さんおめでとうございます。
・ドラマCD、犯人役の人には「徹底的に壊れてください」とお願いしたんだとか。凄く楽しみ。