ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟



面白いと聞いたので観てきた40周年記念作品。
ウルトラマンとして死ぬほどわかりやすい王道な面白さがあった。
例えるなら戦隊モノの劇場版はいつも平成ライダーと同時上映で、
前者は単純明快な、後者は複雑な話が多い。時間配分は30分:90分。短い方が子供は理解しやすいから。
で、このウルトラマンは劇場版戦隊モノのような子供向けのわかりやすい話を90分の豪華版にした作品。


もちろん子供が本当に楽しめる作品は、大人にとっても十分面白い。
当時リアルタイムで見てた人のためのサービスシーンも数多く収録されてる。
ウルトラマンはコロコロの漫画やドッヂボールのゲームでしか知らなかったのだけど、上手い具合にニッチな場所を突いてきたと思った。
アニメでなく実写で飽きっぽい子供を90分も釘付けにしておける作品はあんまり無い。作り手の純粋な力量が問われるジャンルかと。


・開幕のウルトラマン4人による宇宙戦凄い。怪獣がCGで展開する格好良い弾幕を高速でかいくぐるシーンがもうね。
・予算という名の重力から解き放たれためっさ軽快な動きでした。
・「見ろ、目つきが悪い」
・隊長それ禁句です。
・50周年用に今から役者さんの画を撮っとくべきだと思う。スパロボは塩沢さんがいなくて苦労してる。
・ウルトラ警備隊って、全員が義兄弟だったよな。ウルトラの父母の実子はタロウだけで。
・入場特典の「ウルトラ博物館」。昭和48年の「小学三年生」の再録記事なのだけど、今見ると文章に独特の味が。
・「タロウの必殺技はウルトラダイナマイトだ。(中略)地球でも、新しい技を研究して、ついに自分の力で
  ウルトラダイナマイトを作りだした。とてもえらいので、20点をあげようと思う」
・「ヤプールは、ウルトラマンAにさんざんやられたため、
  顔と頭がめちゃめちゃにこわされた。そこで、せい形手術で直した」
・時代を感じるというか、40年近くたった今でも「きたおか べんごしを よべ!」とかやってるんだよなあ。伝統口調凄い。