ダブルクロス・リプレイ・オリジン 未来の絆



クレバー矢野さんが執筆するリプレイの特徴として
「敵がやたら強い」 「シナリオの中に確たるテーマがある」
の2つがあるのだけど、今作はその両面での真骨頂かと。
戦闘はひたすらに容赦無く、ストーリーは1〜3巻で積み上げてきたものをフル活用。


ぶっちゃけ矢野さんはセッションしなくてもシナリオを元にラノベ1冊書けると思うのだけど、リプレイでやる事に意義があるというか。
キャラの苦悩や選択を作者の脳内でなく、プレイヤーが実際にやってるからこそ表現できる何かがあると思うのです。


1巻で大活躍だった群墨応理がまともにプレイしてて中の人の空気読みスキルの高さを実感。
特にP270.の演出は最高。「永遠の子供」という適当設定がああもきっちりテーマと噛み合うとは。
あとシザーリオと張り合ってた祭りのシーンもなかなか。