シャイニング・ティアーズ



このゲーム、以前ファミ通文庫加納新太氏がノベライズ書いてたのだけど、それがもう途方も無い傑作だった。
ゲームノベライズというジャンルに限るなら、まず間違いなく最も究極に近い小説の一つ。前に書いた感想はここ
水の染み入る隙もない岩のような文体でストーリーとか思いっきり骨太。それでいてキャラ萌えもきっちり有り。
エルウィンが超遠距離から同時に矢を3本放って3人殺してブランネージュが心臓氷漬けで
リュウナの魂が飲み干されてヴォルグがヴァイスリッターでラザラスが勇者。
で、2月の新刊としてその続編が出るので、それ読む前にぜひとも原作をプレイしておこうと思って買ってきた。


一言で表すと、いろいろな面で惜しいゲーム。欠点多すぎ。
・ロード時間が頻繁で長い。マップ移動や戦闘前後でいちいち読み込むので、DSやGBAのゲームに慣れてると辛い
・武器防具道具屋に鍛冶屋、何度も立ち寄る施設があちこちのマップに散らばってる。移動が面倒
・テキストや台詞回しが微妙。若い味方キャラが計ったように全員17歳なのは不自然。エルフ娘まで117歳だし
・召喚魔法の演出でいちいちムービー入るのはA・RPGとしてどうなのか
・OPアニメでスノーヴェール発動中なブランネージュの顔が崩れてる


でも戦闘が面白い。本当に楽しい。上に挙げた欠点全部補えるほどに。
2Dの聖剣ライクな戦場を駆け回って敵倒してアイテム拾ってレベル上げてステータス配分してスキル習得して
拾った装備品鑑定して次の目標はそれが装備できるようになるまでレベル上げることで結構難易度も良い感じで
油断すると10体以上に囲まれてあっという間にHPガリガリ削られたりするのだけど、倒されても拾った金にアイテムや
経験値持ったまま戻れるので遠慮なく死ねてよしフリーミッションで2.3回鍛えて雪辱戦だとなる訳で。
十分楽しく遊べるんだけど、だからこそ数々の欠点が惜しい。神ゲーになれるはずだったゲームなのに。
続編の『シャイニング・フォース ネオ』では多分その辺きっちり調整されてるだろうし、いつかそっちもやってみようか。