瞬撃のヴァルキリィ



第1回富士見ヤングミステリー大賞の大賞受賞者にしてその超絶トリックで物議を醸し出した深見真氏の最新作。出版社はファミ通文庫
何というか、あんまりミステリーに向いてなかった人だと思う。
格闘技と猫と重火器と女の子同士の恋愛を書きたがってる人に推理小説書かせたらああなるしかなかったというか。
そんな氏がミステリーという縛りから解放された今作は猫耳尻尾な腹筋娘である主人公が女の子助けるために格闘技トーナメントに参加したり銃撃ちまくったりする話。
正直、氏の真髄を見た。ミステリー小説でヒロインの腹筋が割れてたら嫌だけど、アクション小説なら別に不自然じゃなかったというか。
バイオレンス物のライトノベルとして相当な水準に達してると思う。テーマがテーマだけに好みは別れるだろうけど、間違いなくこの人にしか書けない小説。
徒手空拳な主人公の姉が10秒で10人殺したりする展開に萌えられるなら買い。続編が楽しみ。